goo blog サービス終了のお知らせ 

丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(01/11-01/15)  01/09記入

2021-01-09 16:06:04 | 2017年3月~2021年7月
  2021/1/11 から   2021/1/15         記入日 2021/1/9
1.来週の見通し
  ドル/円   103.00 105.50  

為替の安定は、永年待ち望んでいた経済成長の基盤であったはずであるが、日本企業がその生産の大半を海外に移し、サービス産業がコロナ禍で瀕死状態の現状では、「どうでもいいですよ」の代表例となってしまったのではなかろうか。再度だされた緊急事態宣言であり、医療体制の逼迫が懸念されるが、それでも「ひとで」は減らず、首相はじめ政治家の宴会・会食報道も後を絶たない。「勤勉実直で真面目に働きすぎ」だったはずの日本人像は消えてしまったようで、それこそ勤勉実直な(半世紀前の日本のような)東南ジアからあえて日本に生産を回帰する意味合いは日本企業にもなくなったのかもしれないが、だからこそ日本に一部生産回帰しても、かってのような国際摩擦とはなりえないようにも思うので、日本企業の国内生産回帰は必須だと思うのだが、    

  ユーロ/円   125.00 128.50  

変異種コロナで再度ロックダウンの欧州である。ワクチン接種は始まっているが感染の広がるスピードに追いつかない状況である。(一部(南ア型)には有効性が疑問視されていたが)変異種にもファイザーのワクチンは有効との発表があり、米国では2回目のワクチン接種よりも、初回接種の人数を増やすほうが集団免疫の生成は早いとCDCが接種方法の見直しをしたらしい。ワクチン生産の加速と集団免疫生成のための多数への接種が急がれるのではないか。年末どさくさに中国共産党と投資協定を結んだEUにはユーロ高という天罰が与えられるであろう。      

 

      当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。ここに記載された内容は事前連絡なしに変更されることもあります。投資に関する最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます。また、引用等別段の記載ないかぎり、当資料の著作権は著者「丙丁童子」に属しその目的を問わず無断で引用または複製することを禁じます。       

2.先週の動き

新年入りの先週、米上院選ジョージア州決選投票で株式は大きく動いた。決選投票の結果2議席を民主党が確保、上院議席数は民主vs共和ともに50議席の同数、議長である副大統領をいれると民主が優勢となる。大統領・上院・下院 すべて僅差ながら民主党が制することとなり、トリプルブルー成立となった。一方、現職のトランプ大統領は「票が盗まれた」不正選挙だという主張に固執、上院選挙でも選挙そっちのけで不正選挙の主張を展開、煽られた支持者はついに大統領選挙の結果を最終確定する上下両院合同会議がまさに開かれている最中の米議会に乱入、会議は中断、大混乱の中、ワシントンDCに戒厳令が布かれ、州兵がワシントン外からも駆けつけ、暴徒を議会から強制退去させ、再開された会議でバイデン氏を次期大統領と確定した。株式市場はトリプルブルーを受け、首都ワシントンでの大混乱には目もくれず、民主党左派の主張する「格差是正のための超富裕層への大増税」や「GAFAによる市場独占、自由競争排除」を規制する法案は、週末の雇用統計にみられるようコロナ禍被害が最高潮の現状では先送りされ、「数兆ドル規模の大規模財政投資」や、個人への給付金の大半が「小口株式先物投資」に回ると期待した買いに沸騰、米株のみならず、日本株や韓国株にも買いがはいる展開となった。残り2週間の任期となったトランプ大統領であるが共和党内からも免職・罷免の動き、民主党からは弾劾の動きが出る中、さすがに政権移行を円滑に進めるとの「事実上の敗北宣言」となるビデオメッセージをだしたが、1/20のバイデン就任式への出席は拒否、「不正選挙」の主張はとりさげておらず、このままでは1/20は、1/6同様、トランプ支持層の岩盤の一部である白人至上主義者や極端な銃規制反対論者・Qアノンといった、極右過激派による暴動も予想される状況で、ツイッターやFBアカントは暴力容認(扇動)の理由で「永久停止」となったままである。おそらくは厳戒下で行われることになると予想されるバイデン就任式にむけて、トランプがどのような行動に出るのか、不正選挙にこだわればこだわるほど、それが原因で共和党内に民主党への同調者が増加し、バイデン政権の政策運営がよりやりやすくなると思われるが、そのあたりの展開のほうが株式相場以上に、2021年と将来のアメリカ政局・国際情勢(特に対中国共産党政策)への影響は大きく、構造変化につながるとみるので注目したいところだ。
為替相場は、基本様子見ながら、特に英ポンド・豪ドル、ついで、ユーロ、円の順で高い。円については、対ドルはそれほどでもないが、その他の通貨に対しては円安の展開である。日本企業の国内回帰が依然無いままである。コロナ下の働き方改革でさらに国内での雇用が買い手市場となる中、(EV供給にまで悪影響を与えている最近の半導体不足は基盤絶縁体のAjinomoto-Build-Up Film(AMF)不足によるところとのことであるが、https://www.aft-website.com/electron/abf、参照)半導体供給元のTSMCといった台湾企業がどうやら(大量量産・パッケージ工程だけのために)日本に工場を建設するらしい。工場立地を日本とする外国企業の動きがめだつのは日本企業の日本回避(国内雇用確保まで外国企業にたよらざるをえない)という理不尽を象徴するものにしか思えないのは私だけであろうか。これで日本国内で生産をする台湾企業が雇用するのは、(台湾からの)技能実習生となると、もはやせっかくの企業誘致も悪い冗談以外のなにものでもない。
ダウは高値31140示現後、31097での越週、日経平均は高値28139での越週。円は円高値102.59、円安値104.09、103.95での越週。ユーロ円は円安値127.49、円高値126.05、127.04での越週であった。

レポート格納フォルダへのリンク  丙丁童子の為替レポート(週報)

格納レポート
    20210104_08_経済指標実績      
    20210102_08_一週間分日経メール  
    20210111_15_経済指標来週の予定  
    20210111_15_外交安保_時事国際_来週の予定        
    2021年 相場の動き
    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」   210104~210108保存分のみ  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report  as of210101~210107 (本邦祝日は休刊)
    週報参考資料( 円 ユーロ 日経平均 NYダウ チャート等):日曜に追加
   

経済指標実績、一週間分日経メール、相場の動き、みずほ・BMU日報、は過去2週間分が

格納されています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。