その他ニュース
新型コロナウイルスの感染拡大が続く米国の飲食店が「試練の冬」を迎えている。2020年12月中旬から再び店内飲食が禁止されたニューヨーク市では、寒さをしのぐ設備やイベントの開催など屋外での営業に工夫を凝らす店が目立ち始めた。生き残りをかけて「アウトドア」需要を開拓する動きが広がっている。
気温が氷点下近くになることも多い12月のニューヨーク市内。通りに面した北海道料理店「ドクター・クラーク」の屋外には、日本の「こたつ」がずらりと並んでいた。寒さのせいで飲食店街のアウトドア席の多くは空席が目立つが、ドクター・クラークでは8つあるこたつ席が全て満席だ。
訪れた客は掘りごたつ式の座席で足を暖めながら、ジンギスカンなど熱々の料理をほおばる。市内に住む女性は「初めて使ったけれど、とても暖かくて驚いた。これなら外に食べに行くきっかけができる」と満足げだ。
「寒さが厳しいため、感染リスクが相対的に高い室内に人が集まりがち。屋外での食事の新しい楽しみ方を提案したい」。共同経営者の金山雄大さん(30)は話す。10月に導入したこたつ席は換気のための構造に加えて、客席の仕切りも備えるなどの感染対策もこらした。こたつになじみのない米国人客の間でも口コミが広がり、現在は売り上げの9割をアウトドアの利用客が占めるまでになった。週末は1~2カ月先まで予約がすでに埋まっているという。
屋外のイベントで客を呼び込もうという店も目出つ。バー「ドント・テル・ママ」はニューヨーク市が6月に屋外営業を再開させて以降、屋外でのショーを始めた。夜7時台になると、日替わりで歌や踊りなどのショーを披露する。12月10日夜、赤い衣装に身を包んだ2人が米人気歌手レディー・ガガさんとアリアナ・グランデさんがコラボした「レイン・オン・ミー」を熱唱すると、集まった客はグラスを片手に一緒に口ずさんだり、歓声をあげたりした。
(*日経 記事より)写真:ニューヨーク市内の北海道料理店「ドクター・クラーク」では屋外に設けたこたつ席が人気だ(12月)
その他ニュース(01/06_夕) | ||||||||
国際 | ||||||||
企業 | ||||||||
IT 科学 | ||||||||
10_ウイルスって何 第一人者が優しく語る生命科学の常識 | ||||||||
国内 | ||||||||
市場 | ||||||||