2020/6/1 | から | 2020/6/5 | 記入日 | 2020/5/30 | |||||||||||||||||||||
1.来週の見通し | |||||||||||||||||||||||||
ドル/円 | 106.80 | ~ | 108.50 |
童子にとっては拍子抜けの週末トランプ会見であったが、ひとまず市場は安心。やっぱり怖いのは中国発のコロナ爆弾第二波ということなのだろう。「第一段階合意の破棄」や、香港・台湾海峡をめぐって米中軍事衝突とでもならない限りは、おちるとこまでおちた米中関係は、これ以上の悪化というのも予想し難いのも事実である。アップルやキャタピラーといった米国の中国関連銘柄、米国内で上場された中国企業の株価、香港株や人民元・一部アジア通貨の為替相場への影響は大きいかもしれないが、少し関係が悪化しようが改善しようが、円やユーロ相場の大勢に影響はないということなのだろう。リスクOn継続とコロナ再燃懸念からのドル現金需要に、来週も(上値も下値も重い・堅いながら)ドルの強含み展開を予想する。来週は米雇用統計発表が週末にある。ミネアポリス抗議行動の全米への拡大・新型コロナ被害再発(日米)といったニュースには要注意。
ユーロ/円 | 117.00 | ~ | 122.00 |
新型コロナからのEU首脳部のユーロ復興案がこれほど期待されるのは、想定外であった。(崖っぷちメルケル変身のおかげで)瓢箪からコマでこれがそのまま進む可能性も2週間前は予想し難かったが、案外ありうるかもと考えているのが不思議だ。寝たふりの抵抗勢力の盛り返しに、通常ならユーロは売られるとみるべきだろうが、その場合でもゲームマネーの返済でユーロキャリー巻き返しのユーロ買いなんて訳のわからない展開もありうるので、円と対照的なユーロは今後の国際政治での立ち位置を象徴するとも思え、ユーロの予想レンジは広目とした。(当面の焦点は復興案、コロナ沈静化・再発懸念をにらんでの欧州への難民流入といった点か。)
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2.先週の動き |
経済活動再開期待に、リスクOnの展開であった。香港問題にかかるトランプ政権の対応はまるで「ダチョウ倶楽部の上島の熱湯ギャグばり」で、「誰も止めようとはしていないのに、勝手に熱くなって」、肝心の本人は「結局は尻すぼみで及び腰」という、ある意味期待外れだが、市場にとっては安心の(予想通りの)対応だった。上島ギャグだったと、来週心底反省して出直してくる可能性は否定できないものの、少々の利食いでの低下はあっても、経済活動(NY場立ち再開)にはしゃいだ相場を止めるのは、中国発のコロナの第二波という大本命が登場するかが肝だと認識せざるをえなかった。米中はすでに落ちるところまでおちており、台湾を(中国14憶人民を代表する)唯一合法な国家として認め、中華人民共和国(中国共産党)の国連からの追放、中華民国の常任理事国への復帰(でなければ米国の国連からの脱退、(中共(場合によってはロも)を除いた)新規の国際組織の組成)<一つの中国は守る>)といった 思い切った展開を期待したのだが、全くの期待はずれに終わった週末であった。崖っぷちメルケルの変身に勇気づけられたEU首脳部の復興案への期待にユーロが急伸、船頭多すぎてどこに向かうか予測不能のEUにかなり失望している童子にとっては全く想定外のユーロ買いであった。メルケルは米国でのG7に不参加と表明(表向きはコロナを理由)日独の対照的な動きはまるで戦前の独ソ不可侵条約のようではないか。国際政治はこれから面白くなってきそうだ。ダウは連休明けの寄付きが週中安値、高値25758をつけ25383での越週。日経平均は高値21955 安値20584 東京では21877で超週したが、(熱湯ギャグが終わった後の)先物夜間取引では22000に乗せての越週であった。 まるで安倍政権そのものの円は「安定」の展開、円高値107.08 円安値107.95 107.78近辺での越週、対ユーロでは円高値は週初の117.09 円安値は週末の119.90、119.69近辺での越週であった。
レポート格納フォルダへのリンク 丙丁童子の為替レポート(週報)
格納レポート
200530__00来週の予想
200530__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です)
200530__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
200530__02先週の動き
(ケイ線画像の関係か、うまく表示されないことがあります。 ダウンロードしてご覧ください。 ) 20200525_29_経済指標実績
20200523_29_一週間分日経メール
20200601_05_経済指標来週の予定
20200601_05_外交安保-時事国際_来週の予定
2020 年相場の動き
みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」 200525~200529 (本邦祝日は休刊)
三菱UFJ銀行 Daily Market Report as of200522~200528 (本邦祝日は休刊)