市況
■株続伸(20390)。「およそ2カ月ぶりの高値水準で終えた。年初来高値から安値までの下げ幅の半値戻しの水準(2万0318円)を終値で上回った。国内でまもなく段階的に緊急事態宣言の解除が進むとの期待が買いを誘った。前週末の米国株が経済活動再開への期待から大幅上昇したのも支えに、海外の短期筋が先物の買い戻しを進めて日経平均の上げ幅は350円を超える場面があった。安倍晋三首相は同日午前の衆院予算委員会で、国内の新型コロナウイルスの感染拡大ペースが鈍化しているのを踏まえ「収束への道を着実に進むことができている」と述べた。重点対策が必要な「特定警戒都道府県」を除く34県で14日の一括解除を政府が検討しているとも伝わり、経済活動の再開を見越した買いが入った。もっとも日経平均が2万0500円を上回る水準では利益確定売りが強まった。足元では経済活動再開の期待先行や、売っていた銘柄の買い戻しを背景にした株高の側面が強く、「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の改善が具体的に確認できるまでは中長期の投資家は買いづらい」(国内証券)との見方が多い。最近の相場上昇ペースが速く短期的な高値警戒感が強まったこともあり、大引けにかけて伸び悩んだ」。■債券続落(利回り上昇0.005%)「新型コロナウイルスの感染拡大で停滞していた経済活動が再開されるとの期待から日米で株式相場が上昇し、相対的に安全資産とされる債券には売りが優勢となった。4月の米雇用統計で雇用者数の減少幅が過去最大となったものの、8日の米債券相場は下落し、国内債にも売りが及んだ。日銀の国債買い入れオペ(公開市場操作)の結果は超長期を中心に投資家の売り意欲の高さを示し、12日に10年物国債入札を控えることも持ち高調整を目的とした売りにつながり長期債相場の重荷となった。超長期債では新発30年物国債の利回りが前週末比0.015%高い0.475%をつけた。中期債では新発5年物国債の利回りがマイナス0.115%と同0.020%上昇したが、新発2年債利回りはマイナス0.175%と横ばいだった。前週の3カ月物国庫短期証券(TB)入札が順調な結果となるなど、償還までの期間が短い債券には金融機関の担保需要が確認されたとの見方が広がっており2年債相場の支えとなった」。
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