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ソニーは18日、高精度で距離を測定する新型の車載センサーを開発したと発表した。CMOS(相補性金属酸化膜半導体)画像センサーの開発で培った技術を応用し、物体に反射させて戻ってきた弱い光を検出できる技術を搭載した。最大で300メートル先にある物体までの距離を15センチメートル間隔で測定できる。自動運転向けなどに展開し、需要拡大に対応する。
光を反射させて戻ってくるまでの時間から距離を測定する「ToF」技術を使った新型センサーを開発した。自動運転の「目」となる高性能センサー「LiDAR(ライダー)」に搭載し、道路状況や物体の位置・形状を把握できる。ソニーは新型センサーをライダーを開発するメーカーに対して販売する方針だ。2022年までの商品化をめざす。
ソニーは「積層型」と呼ばれる小型で高機能なCMOS画像センサーを開発し、スマホ向けに展開してきた。産業向けにもこうした技術を応用し、新製品の開発を進めている。このほど開発したToFセンサーは銅の端子でつなぐ技術を使い、弱い光を検出できる画素チップと読み出し回路を一体化させた。小型化やコスト削減につなげる狙いだ。
ソニーの画像センサー事業はスマホ向けが大半を占めている。ただ米中ハイテク摩擦で華為技術(ファーウェイ)との取引が落ち込む中、車載や産業用途など向けの事業拡大が課題になっている。画像を読み取るのではなくセンサーとして使う「センシング」向けの売上高は19年度に4%にとどまっていた。ソニーはこの比率を25年度までに30%まで高めたい考えだ。
(*日経記事より)画像:ソニーは車載センサーに2つのチップを一体化させる技術を応用している
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