その他ニュース
世界のデータセンター(DC)業界で「INZAI(インザイ)」という地名がブランド化している。千葉県印西市のことだ。米グーグルを始め、世界の大手DC事業者やクラウド事業者が巨大DCを建設中であり、東京電力の変電所ができる2023年以降はさらに施設の数が増える見通しだからだ。なぜINZAIに集まるのか。首都圏のDC事情はこれからどうなるのか。現地からリポートする。(以下 小見出しと抜粋)
■窓少ない巨大ビル、駅周辺に続々
■デジタル・リアルティは4棟ものDCを建設へ
■グーグル、国内初のDC建設
■印西にDCが集まる「3+1」の理由
●1つは大規模なDCを建てられる土地があり、都心や成田空港からのアクセスも良いことだ。千葉ニュータウンには、千葉県や都市再生機構(UR)が整備した広大な土地がある。また成田空港から電車で30分、都心から1時間程度の距離なので、都内に住むスタッフや海外から来たエンジニアが足を運びやすい。
●2つめは災害への強さ。千葉ニュータウン近辺は北総台地の丘陵地帯で活断層がなく、地盤が強固なので地震に強い。また海岸から20キロメートル以上の距離があり、近辺には氾濫のリスクがある河川もないので水害を受けにくい。さらに千葉ニュータウン中央駅周辺は電柱や鉄塔が少ないので、台風などの強風による影響も受けにくい。都市計画に基づいて共同溝が整備されているからだ。千葉県では、19年9月に発生した台風15号で電線が飛来物で切れたり鉄塔が倒壊したりするなどして大規模な停電が発生したが「(電力ケーブルが)管路なので影響はなかった」という。
●3つめはDCそのものに「集積しやすい」「DCがDCを呼ぶ」という性質があるということだ。大規模なDCは、大容量の電力と通信回線を必要とする。このため大規模DCが建つと周辺の電力や通信回線の設備が整備され、他の事業者がこうしたインフラを目当てにDCを設けて「雪だるま式」に増えていくという流れだ。
●海底ケーブルの陸揚げ局(ランディングステーション)との通信回線の接続のしやすさを指摘する声も
(*日経 記事より)図:SCSKがアルテリア・ネットワークスとの協業で提供しているサービスのイメージ図(出所:SCSK)
その他ニュース(10/22_朝) | ||||||||
国際 | ||||||||
企業 | ||||||||
IT 科学 | ||||||||
国内 | ||||||||
市場 | ||||||||