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「自動車メーカーのラインを止める原因となるな」──。新型コロナウイルスの感染拡大が世界的に加速した2020年末も、自動車部品大手の調達担当は息つく暇がなかった。
理由はクルマをつくる上で欠かせない半導体の不足だ。すでに、独フォルクスワーゲンが半導体の供給不足を理由に生産調整を発表するなど問題は顕在化していた。ある部品大手の幹部は「市場を走り回ってかき集めているが状況は厳しい」と悲壮な表情を浮かべる。 中略 以下 小見出しと抜粋
■EVで使う半導体はガソリン車の約2倍に
不足しているなら生産量を増やせばいいのでは、という単純なものでもない。まず、マイコンをつくるラインは、ファウンドリーにとって最先端ではなく、その多くがスマホやゲームに使う高性能チップ向けの「お古」だ。そのため、マイコンは直接的な投資の対象になりにくい。
一方、パワー半導体は微細加工を必要としないものの、生産している会社の規模が小さく、投資を伴う増産は簡単ではない。仮に増産投資を始めたとしても、装置を購入してラインをつくるには一般的に9~12カ月が必要で、設計者が少ないという人材面での足かせもある。
前出の部品大手幹部は「通常より高い金額で買わざるを得ない」と話す。一部の半導体メーカーやファウンドリーからすると「人気者」となった今はめったとない価格交渉の好機。高速通信規格「5G」など新たな規格に伴い、通信領域でも半導体需要は高まっている。製品メーカーに堂々と吹っ掛けることはないとしても、その立場は強くなっている。
(* 日経:日経ビジネス 記事より)半導体不足による自動車生産への影響は世界に広がっている。写真は独フォルクスワーゲンのウォルフスブルクの工場(独北部)=ロイター
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