丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

「トリチウム水」って何?

2023-06-01 09:34:38 | その他

通常の水との分離が不可能な デューテリウム(重水素) トリチウム(三重水素)水。

>福島では、汚染水からセシウム、ストロンチウムを重点的に除去した後、多核種除去設備(ALPS(アルプス))を用いて大半の放射性物質を除去しています。ALPSで浄化処理を行った水(以下、「処理水」)は、タンクに入れて福島第一原子力発電所の敷地内に貯蔵されています。なお、この処理水にはALPSでも取り除くことができない放射性物質の「トリチウム」が含まれていることから、タンクに貯蔵された処理水は「トリチウム水」とニュースなどで呼ばれることがあります。

>核融合炉で発生しうる1kgあたり数百億から数千億ベクレルのトリチウムを含む水の減容・濃縮技術の開発は重要な課題です。水素の同位体であり放射性のトリチウムを燃料として大量に使用する核融合プラントでは、炉内でリチウムと中性子の反応を利用してトリチウムが生産されます。そのトリチウムの一部は高温の金属を介して冷却水に混入しトリチウム水となります。また環境中へのトリチウム放出を抑制する目的のために、炉内機器を保守補修する施設内の雰囲気内のトリチウムは酸化反応器にて酸化処理し、トリチウム水にしたのちに水分吸着剤等で回収・除去を行う雰囲気トリチウム除去系を設けます。貴重な資源であるトリチウムを燃料として再循環させるために、核融合プラントでは回収したトリチウム水を濃縮し、ガス形に再変換するトリチウム回収システムを設けます。

>燃料サイクルシステムは、燃料である三重水素を製造したり、回収する役割を持つ。三重水素は自然界にはほとんど存在しないため、燃料サイクルシステムを使い、核融合炉自身で燃料を作り、供給しなければならない。共同研究では、プラズマや不純物中に核融合反応をせずに残った三重水素を分離して回収することなどを想定した検証を行う予定。カナダ原子力研究所が持つ三重水素を使う。放射性物質である三重水素の取り扱いは難しく、実験できる場所が限られていた。KFは24年中に自社の核融合模擬プラントを建設する計画。核融合反応は起こさず、模擬的に作った熱で発電し、部品の性能を検証する。中原経営企画部部長は「日本と海外の同時進行で開発を前に進める」と力を込める。

◎素人の妄想かもしれぬが、福島のトリチウム水は「あの地獄」を経験した日本に天が賜った「宝」なのではなかろうか、薄めて捨てるしか用途はないのだろうか、核融合発電の実用化にはなくてはならないものではないのだろうか?(童子)</p>

       

01_「トリチウム水」って何?(三菱総合研究所)

       

02_誰でも分かる核融合のしくみ | 三重水素(T:トリチウム)とは?(量子科学技術研究開発機構)

       

03_注目の「核融合発電」は、実現前から“燃料不足”の危機に直面している(WiredJapan

       

04_核融合炉でトリチウムを効率的に回収するための新たな触媒開発に成功
~世界最高効率を達成、核融合炉の技術的課題解決に見通し~(日本原子力研究開発機構  田中貴金属)

       

05_研究開発の背景と目的/研究の手法/得られた成果/今後の予定(日本原子力研究開発機構  田中貴金属)

       

06_★核融合炉部品の開発加速、京大発スタートアップが英国・カナダ機関と契約した意味(yahooニュース)


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