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3月8日、現地時間午前11時24分。羽田空港発の日本航空081便が上海・虹橋空港に着陸した。「検疫係官の指示があるまで飛行機を降りることはできない」という趣旨のアナウンスが流れると、機内に緊張が走った。中国は3日から日本や韓国などから到着する旅客の検疫を大幅に強化し、自宅やホテルでの強制隔離を求めている。「新型コロナウイルスの拡散につながるので来ないでほしい」と言っているに等しいが、中国との結びつきを考えると避けてばかりもいられない。機内には50人ほどの搭乗者がいた。■体温測定後に検疫官と面談:11時39分、旅客を4つのグループに分けるとの連絡があった。12時間以内に飛行機や高速鉄道で上海を離れる人はA、自家用車で離れる人はB、上海に住所があればC、上海にとどまるが住所がない人はDとされた。続いて「私は自発的に自宅隔離観察措置を受け入れる」「許可なく外出しない。面接不可」などと記載された「自宅隔離観察承諾書」への署名を求められたほか、スマートフォンで「健康信息登記表(信息は情報の意味)」に入力するよう指示があった。書類やQRコードをもった空港職員が複数名、機内に乗り込んでいた。スマホでの入力がうまくいかないと後で手続きが止まってしまうので、入力項目であるパスポート番号や住所、勤務地や中国現地での連絡先はまとめておいた方が無難だ。飛行機を降りた時間はAが12時ちょうど、Bは12時5分ごろ、Cは12時10分だった。Dは分からないが、Cの人数が一番多いので、待機時間は長くなった可能性がある。4日や5日は機内にとどまる時間が3時間以上に及ぶケースが少なくなかった。中国側のオペレーションが安定してきたことに加え、国際線が多く発着する上海浦東空港に比べて虹橋空港は国際線の便数が少ない。加えて081便は虹橋空港に着くこの日最初の国際線だった。時間の早い便の方が手続きが早く進む可能性がある。■医師が毎日自宅を訪問 隔離の文字通り、自宅やホテルを一歩も出ることができない。14日間の強制隔離は誰にとっても苦痛だ。ここまで徹底すれば当面、日本と中国、韓国間の往来は大きく減る。中国では新型コロナウイルスの感染者が峠を越えたようにも見えるが、厳戒態勢はなお継続している。(*日経 記事より一部抜粋)写真:上海・虹橋空港に着くと検疫官が待機していた(8日)
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