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新型コロナウイルスの感染拡大を巡る中国のネット世論の変化。当初は対策への不手際を指摘する声もあったが、最近は対策を礼賛する書き込みが急増している。中国は「ネット世論を誘導」が働いているのだろうか。「私たちはびくびくせず、えらそうにもせず、マスクをつけたまま世界に向けて頭を下げ、『申し訳ない。ご迷惑をかけた』と言うべきではないか」。中国中央テレビ局などの番組司会者が2月20日に中国のSNS(交流サイト)につぶやいたコメントの一節だ。このコメントに対し、ネット民が激しく反発し、炎上した。その後、コメントは削除された。「我々は国を傾けるほど力を尽くして封じ込めに努力し」「あなたは誰を代表しているのか」「あなたが中国人民に謝れ」などの過激な言葉が並んでいた。27日に感染調査の専門家チームが「新型コロナウイルスは最初に中国で見つかったが、必ずしも中国が発生源とは限らない」との発言を根拠にコメントを攻撃する者も多く見られた。2月中旬まではウイルスの危険性を最初に訴えて亡くなった医師を称賛したり、地方政府の不手際を指摘したりする書き込みも少なくなかった。日本で新型コロナウイルスの発症者が出ると、「日本に申し訳ない」「こんなときに旅行に行くべきではない」など、他国の感染者を気遣う声が書き込まれていた。ところが、2月中旬を境に、ネットでは中国もウイルスの犠牲者で、中国だけが責任を負うべきではないといった意見が出始めた。当初は武漢や中国主要都市の状況を伝えていたが、日本、韓国、イタリアなど外国の感染拡大を伝えるニュースが目立つようになった。世界的な流行について、中国に責任をかぶせるのは不公平であり、感染拡大は諸外国の失敗だという意識が強まった。(共産党の)「環球時報」は25日の社説で、日韓などを念頭に「いくつかの国はウイルスを輸出するリスクが中国を大きく上回る」とし、国家を挙げての総動員体制で封じ込めに動くように要望した。呼応するようにネットでは「宿題をうまく書き写せていない」といった表現が注目ワードになった。中国の感染封じ込め策という事例がそばにありながら、日韓は踏襲できずに拡大防止に失敗しているという意味だ。(*日経 記事より)WHO事務局長と「環球時報」が機を一にして同じ主張をしている。
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