丙丁童子の為替週報(02/01-02/05) 01/30記入

2021/2/1

から

2021/2/5

記入日

2021/1/30

１．来週の見通し

ドル/円

103.00

～

105.80

Gamestopではじまった米株乱高下が市場の関心注目を集める中、円相場に期待・関心を寄せる人は皆無ではないか。　変動制に移行後の長年の夢であった相場安定のなか、とても寂しい思いをしているのは私ひとりだろうか。とても寂しい　少しは動いてほしい。（笑）。バブルで懲りた日本の金融機関だが、とくに、リーマン後米投資銀行との付き合いは深く、この面で米国市場とは無縁ではないので今後の展開には要注意。                       
                       

ユーロ／円

124.50

～

129.00

コロナ禍でも意外にしっかりのGDP統計に予想外である。ECBが口先でいくら牽制しても　ユーロ高は当分続くのではなかろうか。      

 

 当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。ここに記載された内容は事前連絡なしに変更されることもあります。投資に関する最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます。また､引用等別段の記載ないかぎり、当資料の著作権は著者「丙丁童子」に属しその目的を問わず無断で引用または複製することを禁じます。                        

２．先週の動き

３万ドルの大台に乗せてからもしっかりの展開であった米株が変調を来したのは1/27（水曜日）であった。Gamestopという今になって思うと意味深な名前のゲームソフト店の株価が、ロビンフッドの個人投資家から買いを集め、他にも空売り残の多い企業の株価が個人投資家の狙い撃ちで高騰、（Gamestopはもともと２０ドル程度だったのが400ドル程度まで高騰）、空売りで攻めていたヘッジファンドが損切に追い込まれかなりの額の損出をだした。また市場関係者の「規制を」の声にヘッジファンドを救済するような一方的な制限策がロビンフッドにより翌日とられ、ヘッジファンドが一時損失を消したかに見えたが、これがかえって問題を複雑化、各界からの猛批判に再度制限を緩和すると、ヘッジファンドは傷を大きく拡大、損出カバーに（利益のだせる）他の銘柄株を売却することとなり、週末ダウはとうとう3万ドルを切るレベルまで下落して越週となった。スマホとバイデン政権からの公的資金供給で、アマチュアの投資家がプロを打ち破るクーデターが株式市場で成立した。「銀行強盗」ともいわれた貯蓄銀行へのデリバティブ販売にはじまり、リーマンにみられるサブプライム住宅ローン等、半世紀以上におよぶ「金融工学」といういかさまを駆使した米投資銀行の重層的累積的詐欺犯罪に、とうとう米国民が蜂起した事件ともいえよう。今後、リーマン同様の「信用問題」に発展するかがキーとなろうが、バブル期の本邦金融機関同様、米投資銀行のあこぎな商売への米国民の反感は強く、いくらエスタブリッシュメントのバイデン政権といえど、政治が介入することは不可能とも思える。コロナ禍もこれあり、投資銀行本体の経営に与える影響、金融不安につながる可能性を注視していきたい。　また　不正選挙と米国民の多くが今も疑念を抱いている、バイデン政権がこの難局をどうやって乗り切るのか、巨額の政治献金を行ったウォール街にどのような恩返しをしようとするのかも注目であろう。「身構えよ、戦いはこれからだ。（笑）」
円は極楽浄土の「蚊帳の外」やや円安の104.71での越週、ユーロは水曜日の円高値125.61を付けた後、週末円安値127.35示現後127.05での越週であった。"                        

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