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米軍は3日、イラク首都バグダッドをミサイルにより空爆し、その場にいたイラン革命防衛隊の精鋭組織「コッズ部隊」のカセム・ソレイマニ司令官を殺害した。米国とイランの双方が確認した。イランのザリフ外相は「危険で愚かな暴挙」と反発し報復を示唆した。米トランプ政権誕生で対立が深まった米イラン間の緊張は、一気に高まりそうだ。2019年12月31日にイラクの米大使館襲撃も同氏が承認していたと指摘。米国務省によると、イラクでは19年秋以降に駐留米軍などを標的にした攻撃が10回以上あったが、これらもソレイマニ氏が指揮したものだという。一方で国防総省は空爆について「将来的なイランによる攻撃計画を抑止するためだ」と指摘し、防御的措置だと説明した。コッズ部隊はイランの対外工作を担う組織。米国はイランの中東地域での影響力拡大に向けた中心的役割を担っているとみなし、ソレイマニ氏を敵視してきた。イランのザリフ外相はツイッターで「暗殺がもたらす事態の責任はすべて米国にある」と警告し、報復を検討している立場を強調した。イランの国営テレビはソレイマニ氏が「殉死した」と速報した。ソレイマニ氏の殺害はトランプ政権のイラン政策を転換させるものだ。トランプ氏は19年6月に米国の無人機が撃墜された際にイランへの空爆を直前で中止。9月に起きたサウジアラビアの石油施設への攻撃をイランが実行したと断定したが、軍事攻撃は見送っていた。革命防衛隊はイランの最高指導者であるハメネイ師の直属組織で、コッズ部隊はその中核を占める。イラン強硬派が米国に対する報復を主張するのは確実だ。仮にイランや同国傘下の武装組織の攻撃で米国に死傷者が出れば、対立は制御不能の軍事衝突に陥るリスクもある。(日経 記事より)本日夕方は日経時事は20本中5本
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