丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(06/15-06/19)  06/13記入

2020-06-13 16:59:37 | 2017年3月~2021年7月
  2020/6/15 から   2020/6/19         記入日 2020/6/13
1.来週の見通し
  ドル/円   106.50 108.50  

米5月雇用統計の予想外の回復で経済活動再開への期待に沸騰した市場を一瞬で凍らせたFRBの景気見通しであったが、当然トランプ政権には異論があるだろう。特に、雇用確保こそ政権の天命との自負も高いし、奴隷解放は共和党のオハコでもあった。FRBの失業見通しを真っ向否定し、岩盤の白人労働者に限らず、米国市民の黒人労働者を含めた雇用創出の政策(かっての民主党のニューディールを上回る政策)をぶち上げる可能性があるのではないか。黒人支持者との会合がもたれたようだ、決して黒人は敵ではなく、雇用確保は自らの目標との再認識でおちつけば、選挙キャンペーンにむけて現職大統領の強みをいかし、本音からの雇用確保政策を打ち出して劣勢挽回を図る可能性が高いのではなかろうか、激しく上下する株式相場を横目に微妙に上下する為替相場という展開が続くのではなかろうか。

  ユーロ/円   119.00 123.00  

円と並行的な動きだが、振れ幅は円よりも大 という展開が続く可能性が高いのではないか。。延期されたG7が近づくまでは米欧の対立もコロナの前に一時お預けとなると見たい。中南米・アフリカに感染拡大した新型コロナであるが、年末に向けたワクチン開発が急ピッチで進められているようだ。ただ、コロナ禍がすぎれば、域外で待機しているシリア難民(トルコ)の動きが不気味だ。

当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。ここに記載された内容は事前連絡なしに変更されることもあります。投資に関する最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます。また、引用等別段の記載ないかぎり、当資料の著作権は著者「丙丁童子」に属しその目的を問わず無断で引用または複製することを禁じます。
2.先週の動き

6月第1週週末の米雇用統計発表で、米経済のV字回復が鮮明となり、「2番底」を見込んでいた売り方は損切を強いられ、週初はリスクONではじまった市場であったが、6/10のFOMC後のパウエル会見で全く流れが変わってしまった。FRBは量的緩和も継続、新たに金融緩和策も追加検討するといった積極的緩和を継続することは、本来市場の歓迎するところであるが、議長は会見で、失業率高止まりを予想、感染「第二波」への懸念を示し「米経済を支えるためにはあらゆる手段を総動員」と決意表明した。この宣言が経済再開期待にはしゃぎすぎた市場心理に冷水をあびせることになった。過熱相場を牽制する発言があるのではないかとの事前予想はあったが、「全力で金融緩和を続ける」との決意表明がこれほど一気に市場心理を冷却させるとは、童子にとっては全く予想外の展開で、ダウは史上4番目の下げを記録した。ニコリともせずに「あらゆる手段を用いて米経済を支える」と表明するパウエル議長は、米経済活動再開による経済回復期待を100%否定する効果は十分で、過熱相場を冷やす意図の発言とはとても思えず。米経済はそれほど悪いんだと市場を信じさせるには十分であった。(今思うと、過熱相場を冷やす目的での発言だったら、こんなに市場が反応することはない。もしその意図での発言だったとしたら議長は「すごい役者」といえるかもしれない。)FRBが全力で米経済を支えるとの宣言でダウが史上4番目の下げを記録したことは、たぶん今後も歴史に残る出来事ではないか。
ダウは議長会見前の高値27580、会見後安値25078 、25605の越週。日経平均は高値23150 安値21786、22305の越週。 円は週初の円安値109.61、週末に円高値106.58をつけ107.35近辺での越週、ユーロは対円で円安値124.00 円高値120.25、120.85の越週であった。

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