その他ニュース
マレーシア政府系ファンド「1MDB」を巡る巨額資金流用事件でナジブ元首相に有罪判決が出たことで、同国の連立政権に亀裂が生じている。ナジブ氏らは連立離脱をちらつかせてムヒディン首相を揺さぶっており、政治の混乱に拍車がかかっている。(以下 小見出しと 抜粋)
●辛うじて過半数
ナジブ氏が所属し、連立政権の一角を占める統一マレー国民組織(UMNO)は3日までに、ムヒディン氏らが推進する政党連合構想に加わらず、全マレーシア・イスラム党(PAS)との共闘を優先すると発表した。連立政権から直ちには離脱せず引き続き支援するとしているものの、距離を置く姿勢を鮮明にした。3月にUMNOやPASなどの協力を得て発足したムヒディン政権は、首相を決める下院(定数222)の過半数をわずかに上回る議席しか確保できていない。うちUMNOとPASの議席数は合計で57と、ムヒディン氏のマレーシア統一プリブミ党(PPBM)の議席数(31)より多い。仮に両党が連立から離脱すれば、政権は行き詰まる。UMNOの声明はムヒディン氏に圧力をかけ、連立政権内での主導権を確保する狙いだった。ナジブ氏はムヒディン氏への圧力によって解散・総選挙の先送りを図りつつ、上級審での無罪判決に望みをつなぎ、政治的影響力を維持したい考えだ。一方、ムヒディン氏は解散戦略の再考を迫られている。28日の有罪判決直後に司法の独立や法の支配を強調する声明を出し、政権の公正さを訴えていた。マレー系の有権者になお高い人気を保つナジブ氏の影響力をそぎ、解散権行使の自由度を確保する思惑があった。ナジブ氏は首相時代の2015年、1MDB事件の真相解明を求めた当時のムヒディン副首相を更迭した過去がある。その両氏が3月に連立で組んだのは、過半数を確保する打算の側面が強かった。有罪判決は両氏の政治的立場の違いを改めて浮き彫りにした。
●野党も深まる溝
連立政権に亀裂が生じ野党にとっては本来倒閣の好機だ。しかしアンワル元副首相を首相候補とする勢力と別の候補を模索するマハティール前首相との溝がここにきて一段と深まっており、勢力を結集できていない。(* 日経 記事より)図も
その他ニュース(08/04_夕) | ||||||||
国際 | ||||||||
企業 | ||||||||
IT科学 | ||||||||
国内 | 11_経済観測世界経済と米大統領選 コロナ警戒、低迷長引く 米カリフォルニア大バークレー校教授 モーリス・オブストフェルド氏(日経) | |||||||
市場 | ||||||||
その他 |