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米スペースXの新型宇宙船の運用1号機が15日、打ち上げに成功した。有人飛行の民間主導が加速する。米大統領選では民主党のバイデン前副大統領が当選を確実にした。同氏は宇宙政策の重点をトランプ政権が推進した月有人探査計画などから温暖化対策に向けた衛星による地球観測など現実課題への対応に移す見通しだ。
米東部時間15日夜(日本時間16日朝)、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんら4人が搭乗した「クルードラゴン」が、南部フロリダ州のケネディ宇宙センターから飛び立った。国際宇宙ステーション(ISS)に半年間滞在する予定だ。
クルードラゴンは米起業家のイーロン・マスク氏が設立したスペースXが米航空宇宙局(NASA)の支援を得て開発した。今回が本格運用の第1弾となる。8月には2カ月のISS滞在から地球に帰還する有人試験飛行を終えていた。2021年春には日本の星出彰彦さんも乗り込む予定だ。
有人輸送の主体をNASAから民間に移す試みは、オバマ前政権が10年に始めた。11年にコストのかさむスペースシャトルを退役させた。その後はロシアの宇宙船「ソユーズ」に委託していた。
今回の打ち上げ成功で、米国は9年ぶりに自前の輸送手段を確保した。バイデン氏は15日、ツイッター上で「科学の力を証明した」と称賛した。「すべての米国人、日本の人たちと共に宇宙飛行士の旅の成功を祈る」とも記した。スペースXはNASAと契約する以外の座席を他の顧客に販売できる。次期政権も民間主導の有人飛行推進を受け継ぐ見通しだ。
民主党は8月に採択した政策綱領で「気候変動の地球への影響に対する理解を深めるため、地球観測を強化する」と明記した。人工衛星で大気や海水を研究する計画が念頭にある。温暖化に懐疑的で国際的な枠組み「パリ協定」から離脱したトランプ政権は、地球観測への予算削減を議会に求めてきた経緯がある。トランプ現政権が推進してきた月有人探査「アルテミス計画」は次期政権下で検証される公算が大きい。以下略 原文をお読みください
(*日経 記事より)写真:野口さんが乗るクルードラゴンの打ち上げは成功した(15日、米南部フロリダ州)=ロイター
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