丙丁童子の為替レポート 週報 2017/8/7 - 2017/8/11

2017/8/7

から

2017/8/11

記入日

2017/8/5

１．来週の見通し

ドル／円

109.50

112.50

～

週末の米雇用統計は好数字で（特に非農業部門の前月比就業者数増加）米経済の順調さを示すものといえよう。ただ金融政策を考えると賃金上昇には至っておらず、労働参加率の改善もそろそろ頭打ちの傾向となってきた。最終的な物価上昇２％を考えると（日銀が依然諦めていない数字）その環境こにはいまだ至っていないと考えるのが自然ではないか。米債は経済の回復に主に反応し、株式はまだ緩和が続くとの期待感で最高値の更新となった可能性が高い。９月利上げは微妙で今後ともFRBの動きに注意が必要ではないか

ユーロ／円

129.50

132.00

～

対ドルでユーロ高を続けてきたユーロだが、週末引値1.1772近辺が節目となる可能性もある。ユーロ対ドル相場が安定化したところで、円とユーロの違いが顕著になるかが注目だろう。欧米が出口に向かうことで、円との差が明確となるのかが注目なのだが、日本もアメリカ同様経済雇用状況は改善しているが賃金・物価の上昇には結びついていない点では程度の差は少しはあるものの基本同じである。日銀は量的緩和を継続しているが、国債は日銀の買い占め・品薄で、ETFやリートも相当量の購入を続けている。　アメリカは膨張した中銀資産の処理を間違うと大きな損出が懸念されるが、外為会計やバブル崩壊後購入した銀行株の利益といった大きな貯金のある日銀にとってはあまり資産膨張によるリスクは本心は心配するレベルでもないのだが膨張した資産そのものが市場では懸念されているのではなかろうか。

当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。ここに記載された内容は事前連絡なしに変更されることもあります。投資に関する最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます。また､引用等別段の記載ないかぎり、当資料の著作権は著者「丙丁童子」に属しその目的を問わず無断で引用または複製することを禁じます。

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丙丁童子の為替レポート170805

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