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従来の「債券市場の物差し」が機能不全になるなか、懸念されるのはリスク感覚のまひだ。好況時に企業が社債や借り入れで資金調達して投資を増やし、景気後退に入ると投資の縮小や企業倒産で増えてお金の流れが逆流する。景気に連動した企業債務の拡大・縮小の循環は「クレジットサイクル」と呼ばれる。社債市場は従来、利回り上昇(債券価格の下落)や大型デフォルトなどで、このサイクルの転換をいち早く知らせる機能を担ってきた。だが、世界的な緩和ドミノは財務の脆弱な企業を支え、「クレジットサイクルを延命させている」(BNPパリバ証券の中空麻奈氏)。異例の緩和策には、本来鳴り響くべき市場の警鐘を封殺してしまう副作用をはらむ。社債市場は「企業の信用力の鏡」として機能しているのか。投資家は立ち止まって自問すべき時期が来ている。(日経 記事より)
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