丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(10/28-11/01)  10/26記入

2019-10-26 16:52:41 | 2017年3月~2021年7月

 

  2019/10/28 から   2019/11/1         記入日 2019/10/26
1.来週の見通し
  ドル/円   108.00 110.50  
    米中摩擦緩和の第一段合意・APECでの米中首脳会談への期待が高まる中、企業決算の底入れを期待した株式相場の堅調にリスクOn基調の相場展開が続いている。来週は日米中銀の政策委員会と週末の米雇用統計に注目が集まろう。米FOMCで追加利下げとならない場合は かえって、市場・大統領からの利下げ要求コールはさらに大きくなることが予想され、緩和策の手詰まりが見え隠れする日銀よりもFRBの政策選択余地は狭くなっているのが現状ではないか。素直に利下げしない場合の過剰な市場と大統領の反応のほうがFRBにはうっとおしい雑音となるのではなかろうか。そんな中ほぼ完全雇用といっていい米国での雇用統計で注目すべきは平均賃金上昇率ではないか、3%近辺の上昇を維持するのか、人手不足の悪化にさらに高い数字となった場合のインフレ懸念が物価に反映されるのはまだ先となろうが注目したい。リスクOn継続、ドル強含みの展開を予想したい。
   
   
   
   
   
   
   
  ユーロ/円   118.50 122.00  
    10月末までに英議会がEUと合意した離脱案を承認しない場合は総選挙とのジョンソン首相提案が奏功し、議会で10月中の承認となるかは予断を許さないが。10月を越えても選挙があろうがなかろうが、せっかくできた合意というチャンスを無駄にすることは英国(およびEU双方)にとって大損失で、いずれ合意案が承認されるとみているがどうだろう。EUにとってももうこれ以上英国に振り回されるのはごめんで、英国をEUにとどめたいという願望はないと思われる。ロンドンの金融市場等EUに残留していると失うものも多く、「合意なき離脱」での混乱を避けながら、英国は欧州の外というのが現実的に思われる。日米とのFTA交渉、旧英連邦との一体経済圏の擁立等、EUときれいに分かれて、英国の再生に取り掛かれば、お隣のEU経済にとっても好刺激となると、前向きにとらえるべきと考えるがどうだろうか。スコットランドや北アイルランドが英連邦から離脱してEUに加盟してもいいじゃないか。おたがいそれで、よりよい経済発展と国民の満足できる政治が実現できるなら。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
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2.先週の動き
  日本は4-9月期、米国は7-9月期の主要企業の決算発表が行われた。業績底入れ期待の買いに、上値は重いものの堅調な株価の展開となった。ただ商いは薄く、底入れを確認してから本格出動すると決めた投資家も多かったように思われる。先週、第一段合意内容の不透明さが報道され、乱高下した株価であったが今週は米中緩和期待がすすみ、週末にはムニューシン・ライトハイザーが劉鶴副首相と電話会談の報道に11月APECにおける首脳会談への期待も高まり「第一段合意」一時休戦への期待が高まった。ダウは27000近辺での引け、日経先物夜間引けも22820と22800を越えての引けであった。為替はドル強含みの展開で、英国のEU離脱の関係で10月中の離脱が成立しない場合は、英議会解散をジョンソン首相が提案との報道を受け、ユーロ・英ポンドが売られ円が買われた水曜日(10/23)には 対ドルでも週中円高値108.25を付けたが週末にかけては米中第一段合意成立に向けた期待の高まりに対ドルでは円安、週中円安値108.77を付けた後108.66の越週。対ユーロでは週初に円安値121.46をつけた後、週末には円高値120.35をつけ、120.39での越週であった。第一段合意・APECでの米中首脳会談、一時休戦への期待は高まったが、12/15からの追加関税の取り扱い(延期か中止か)すでに実施されている関税の扱い、中国の米農産物の追加購入等その内容はまだよくわからない。10/24のペンス副大統領の演説では2018年10月よりも中国の覇権主義・反米活動・軍事力強化・香港に代表される人権蹂躙・知財等での不公平貿易の状況はさらに悪化しているとの米政権の認識は正論であり、米国民世論(正義感・愛国心)に訴えかける反中国共産党キャンペーンは大統領選挙に向け、共和党だけでなく民主党もさらに強化していくだろうことを覚悟する必要があるだろう。英国のトラックで不法入国を試みた中国人39名の遺体発見のニュースが今の共産党支配の中国の(ごく少数の共産党員=超富裕支配層を除いた)庶民における実態そのものではなかろうか。暫定合意に過度の期待は禁物ではなかろうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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    191026__00来週の予想
    191026__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です)
    191026__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
    191026__02先週の動き
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    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」 (10/23は10/21の市況を掲載) 191021~191025  (本邦祝日は休刊)
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