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創設75周年を迎えた国連が新型コロナウイルス禍で立ち往生している。22日始まった首脳級演説で各国は自国のコロナ対策の成果を強調、主導権を握ろうとけん制し合うばかりで足並みはそろわない。戦後の国際平和と安全の礎を築いてきた多国間協調の枠組みは岐路に立たされている。
「皆さんも自国を第一に考えていいんだよ」。トランプ米大統領は自身の演説をこう締めくくった。コロナを「中国ウイルス」と呼び、感染拡大の初期に「中国は国内の移動を封鎖しながら、海外への渡航を認めて感染を世界に広げた」と非難。一方で「3つのワクチンが臨床試験(治験)の最終段階にある。大量生産も進めており、ただちに配布できるだろう」と自国の対応の素早さを自賛した。
対する中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は複数のワクチンが治験の最終段階にあり「公共のものとして、途上国に優先的に提供されるだろう」と国際貢献に努める方針を強調。「私たちは断固として多国間主義の道を歩み、国際関係の核心としての国連を守る」と訴えた。習氏はコロナ関連で5000万ドルの人道支援資金など国連活動への貢献を表明し、協調に背を向ける米国の隙を突く。
ロシアのプーチン大統領も世界で初めて承認したワクチンについて「信頼でき、安全で、効果がある」と強調、ワクチン開発を巡るハイレベルの国際会議をオンラインで開くことを提案した。コロナで悪化した世界経済の回復に向けては、米国を念頭に「違法な制裁」の解除が役立つなどと訴えた。
主要国がそれぞれ国益を前面に押し出した主張を繰り広げるなか、途上国は国際協調の枠組みが機能しなくなることに危機感を募らせている。(以下略 原文をお読みください)(*日経 記事より) 写真:今年は会場への入場を各国1人に制限した(21日、ニューヨークの国連本部)
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