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英国が、同国海軍史上最大の艦艇である空母クイーン・エリザベス(満載排水量約6万8000トン)と随伴艦数隻からなる空母打撃群を、東アジアに長期展開する見通しとなった。香港情勢をめぐって関係が険悪化する中国を強くけん制するとともに、米軍を側面支援することで東アジア地域での発言権拡大を狙う動きとなりそうだ。
空母打撃群の果たす役割は一般に、①有事の際の遠隔地への戦力投射②自国民救出作戦など準軍事作戦の遂行③現代版「砲艦外交」で国際社会へ存在感強調――などがある。英軍は1982年のフォークランド紛争の際に、いったんはアルゼンチン軍に奪われた南大西洋の同群島を力技で奪回したが、この時の主力は空母インビンシブル(同約2万トン)だった。
ただその後、インビンシブル級3番艦アーク・ロイヤルが2011年3月を最後に退役し、英海軍から空母が一時的に姿を消した。その直後に起きたリビアのカダフィ政権を打倒した欧米各国軍との合同軍事作戦では、空母不在が響いて英軍の作戦遂行が制約を受け、同軍内部では「空母さえあれば……」との思いが広がったという。それだけに17年の空母クイーン・エリザベスの就役は、同軍にとっては待望の出来事だった。
空母打撃群ほどの規模の大きい部隊の長期展開には、それを支える補給などが欠かせない。空母不在が約6年にも及んだことから、そうしたノウハウを改めて若い士官や兵士に体得させることが現在の英軍には急務になっている。
以下略 原文をお読みください)
(*日経 記事より)写真:英空母クイーン・エリザベス(2017年)=ロイター
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