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ウクライナが恐れる「凍結された紛争」: 紛争が未解決のままになる背景には、「旧宗主国」のロシアから離れ、親欧米に転じた旧ソ連諸国への影響力を保持したいロシアの思惑もある。未解決の紛争をテコに親欧米派政権に軍事圧力をかけ、外交方針や国内政策に影響を及ぼす。さらに親欧米政権が西側の軍事同盟の北大西洋条約機構(NATO)への加盟を求めようとしても、紛争を抱えたままでは既加盟国の支持を得るのは難しい。ウクライナの東部紛争でも、ロシアは「凍結」も辞さない構えだ。プーチン大統領は4月、親ロシア派占領地域の住民にロシアのパスポートを発行する手続きを簡素化する大統領令に署名した。親ロ派によると、9月末までに2万人以上がロシアのパスポートを受け取り、4万人以上が申請した。パスポートの配布はロシアによる実効支配の強化につながり、自国民の保護を理由にした介入に道を開きかねない。(中略)「シュタインマイヤー方式」と呼ばれる仲介案は、東部の親ロ派占領地域で地方選挙を実施するとともに「特別な地位」を付与する手続きを定めたが、親ロ派地域のロシア支配につながるとの否定的な見方が広がった。(中略)ゼレンスキー氏は4月の大統領選決選投票で70%を超す圧倒的な得票率で勝利した。国民の強い支持を背景に東部紛争の和平協議を積極的に進める考えだったが、最近では「いかなる代償を払っても」和平に合意するというわけではないと強調し、ロシアに対してより厳しい姿勢に転じつつある。今後、本格化する見通しのロシア側との和平協議では、国内で強まる反発と、強硬姿勢を崩さないプーチン政権との間で板挟みとなるのは確実だ。(日経 記事より)
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