その他ニュース
中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が世界に広がるなか、中国国内では地方政府の初期対応の遅れに批判が集中している。習近平(シー・ジンピン)指導部は25日、共産党最高幹部による会議を開き、中央主導で対策を進める方針を明確にした。30億元(約500億円)を投じ、専門病院を約10日間で建設するなど感染拡大の封じ込めを急ぐ。(1面参照)「武漢の対応は明らかに遅く、全面的に(患者を)隔離して治療をせず、潜在的に伝染する経路を封鎖しなかったため、全国にウイルスを拡散してしまった」。中国共産党系の環球時報は地元政府に対し、異例ともいえる批判の記事を掲載した。中国当局によると、昨年12月8日に武漢市で最初の新型肺炎の患者が発生したが、中央政府の国家衛生健康委員会が把握したのは同月30日。当初は「人から人への感染はない」と強調し、多数の患者を生んだ海鮮市場の閉鎖も今年1月1日になってからだった。感染拡大のうわさが広がるなか、湖北省の共産党委員会や政府は21日に武漢市で春節(旧正月)を祝うイベントを開催した。省トップの蒋超良書記やナンバー2の王暁東省長らも参加して芸能人らの踊りや歌を楽しんだことから、中国のSNS(交流サイト)では「国家と人民に巨大な損失を与えた書記や省長らは辞任しろ」などと批判の書き込みが相次いだ。中国当局は党や政府に批判的な書き込みを削除するのが通例だ。中国ネット企業の幹部は「あまりに多くて削除しきれない」と漏らすが、地方政府に不満の矛先を向けたい中央政府の思惑を感じ取る向きもある。(*日経 記事より)
その他ニュース(01/26_夕) | ||||||||
国際 | ||||||||
企業 | ||||||||
IT技術 | ||||||||
国内 | ||||||||
市場 | ||||||||