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東日本大震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所の事故から3月で10年。原発新設が滞るなか、技術・技能の伝承に危機が忍び寄ってきた。伊勢神宮は文化や技能を残すため、20年に1度、社殿と神宝を新調する「式年遷宮」を行う。ものづくりの伝承は式年遷宮に例えられるが、震災から20年後の2030年ころには熟練人材の多くが現場を離れる。崖が迫る日本の原発サプライチェーンの今を追った。
2021年1月中旬、IHIの横浜工場(横浜市)。クレーンの機械音が響く工場で、直径10メートル超のトンネル掘進向けの巨大なシールドマシン(掘進機)が製造されていた。クリーム色の円筒形の胴体にポツポツと赤い部品が取り付けられた同機は鉄道のトンネルを掘るのに使われる。重さ2000~3000トンのこの巨大な掘進機が、実は原発技術を維持する重要な策の1つになっている。厚さ20センチメートル弱の厚板を曲げたり溶接したりする技術は、IHIの原発技術の肝だが、シールドマシンと共通する。( 以下 小見出しと インタビュー最後の質問 原文をお読みください。)
■「技術力の維持・継承」、事業者の最大の懸念に
■技能伝承へ、原子力のロードマップの明確化を
■活発な中国の原発プロジェクト 技術の国産化も着々
■原発サプライチェーンにほころび 自主廃業も
■「技術者のキーマン、後継者育成でそろそろ限界」 日本製鋼所の宮内社長
●10年製造していない部材も
●供給責任はしっかり守りたい
――原発の技能伝承の課題は何でしょうか。
「エンジニアのキーマンの後継者育成が課題だ。もうそろそろ限界にきている。国の(原子力政策の)ロードマップがあれば対策を打てるが、先が読めないため、力の入れ方がわからず、手のうちようがない。組織を維持するため、どれだけ他の製品で補って原発を維持できるかだ」(*日経 記事より) 図も
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