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米南部国境で不法移民が増えている問題で、米政府がメキシコや中米への協力を呼びかけている。移民問題を担当する高官がメキシコを訪れた23日の会談では「安全で秩序だった移民」への協力で一致した。メキシコは19日からグアテマラとの陸路国境を閉鎖しており、移動の抑制に協働で取り組む。
この日の両国の高官協議には、米側からは大統領補佐官として南西部国境問題を担当するロベルタ・ジェイコブソン元駐メキシコ米大使、米国家安全保障会議(NSC)上級部長(西半球担当)のフアン・ゴンサレス氏、メキシコはエブラルド外相らが参加した。メキシコ外務省は会談後に「移民の人権、特に未成年者について議論した。中米の発展への国際的な協力で一致した」とツイッターへの投稿で明らかにした。米政府がメキシコに高官を派遣したのは、南部国境での移民急増に協力を呼びかけるためだ。保護者が同行していない未成年者の拘束急増で保護施設の余裕がなく、整備が不十分な国境地帯の施設への収容が、与野党双方から問題視されている
(中略 原文をお読みください)
メキシコや中米から米入国を目指す人々が絶えない背景には、治安悪化や経済格差がある。メキシコのロペスオブラドール大統領は23日朝の記者会見で「人々は楽しみのために米国に行くのではない。必要に迫られて行くのだ」と指摘した。バイデン氏は20年11月の米大統領選の公約で、中米地域に4年間で40億ドル(約4300億円)を投資する考えを示している。治安や脆弱な法制度の改善につなげる意向で、各国と具体的な施策を詰めていく。NSCのゴンサレス上級部長はメキシコの後にグアテマラを訪問し、同国政府や非政府組織(NGO)との会合を予定しており、協力体制の構築を急いでいる。
(*日経記事より)写真:23日、会談する米国のジェイコブソン氏㊧とメキシコのエブラルド外相(メキシコ外務省提供)
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