丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(04/27-05/01)  04/25記入

2020-04-25 20:19:06 | 2017年3月~2021年7月
  2020/4/27 から   2020/5/1         記入日 2020/4/25
1.来週の見通し
  ドル/円   105.80 108.80  

来週は FOMC 日銀金融政策決定会合 ECB政策会合 と日米欧の中銀の会合と議長・総裁の記者会見が予定されている。新型コロナによる景気停滞懸念が経済指標にも顕著にみられる状況で、FOMCがその資産を急激に拡大、国債は無制限、低格付け社債まで購入するというお家元の日銀をはるかに凌駕する資産拡大を続けている。信念をもって中銀資産の健全性を無視した米国経済救済のための流動性供給には目を見張るものがある。日銀も国債無制限、CPオペやETF購入の柔軟化・積極化に動くものと予想されるが、米国の急劇なペースを追いかけるのが精一杯ではないか。ECBは南欧の危機感に比しオランダ等が相変わらず財政規律・中銀資産の健全性という原則論にこだわる状況で、後継者がいなくなったメルケルが捨て身で財政出動に動いた中、IMF出身のラガルドが前任者ドラギのように信念を持った対応ができるのか、もう他人(財政出動不在)のせいにはできない崖っぷち状況で、EU各国の顔色うかがいが続くのか(これでは総裁失格だろう)注目されると考える。日銀の政策と、欧米中銀(特に欧州)との対比で安心・安定感のある日本円が買われる(いや本来の円高に戻る)状況もありうるのではなかろうか。(ここで円高予想はごく少数と自覚するが円高予想としたい。)          

  ユーロ/円   114.00 117.00  

先週対ユーロで一時的に115円台をつけたこと(ポジション調整のユーロにつられた円買いとされるが、連れ高なのにユーロ円でも円高?)が気になっている。日米が流動性の供給・中銀資産拡大により景気後退に積極的に中銀も対応する中、状況の異なる複数の国家のそれぞれのエゴの対立で、ECBとして信念をもった対応ができるかが日米と違って欧州のかかえる最大の課題ではなかろうか。日米のような明確な方向性を打ち出せないとEU内の不一致・不協を市場につけこまれる可能性があるのではなかろうか。ユーロ売り円買いの大きな動きがでる予兆ではないか、そのきっかけは来週の各中銀の政策会合では?と考えると、多数の国家の下でのユーロだけが「挙国一致」とはならない事情がうかがえるようなそんな気がした。    

                  
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2.先週の動き

週初、限月交代でWTI原油先物5月がマイナスになるという大ハプニングに大揺れとなった市場であった。(1)買い建て残高については期日での現物受取が要求されること(2)引渡し場所(オクラホマ州クッシング)での原油備蓄スペースが満杯で、急遽タンカーを手配した場合の傭船料でも高騰しているのに、クッシングは内陸部でタンカーも使用できないことから投げ売りが殺到、備蓄費用(の一部)を負担してでも原油を引き取ってもらいたいというWTI原油を買い建てていたETF等の投資家がマイナス価格での取引を成立させた。期近物が6月引渡しとなったら6月物も20ドル台だったものが急落した。大量にこのETFを販売していた中国銀行(Bank of China)は不適切販売で投資家から提訴される騒ぎとなった。(米原油先物を買い建てていたのが政府(中国共産党)系の為専銀行に騙された多くの(強欲な)中国人投資家だったのも興味深い)。米ダウは安値22041をつけ、その相場の振れ幅はいまだに麻薬の味の忘れられない懲りないマネーゲーマーの米株一極再集中をにおわせるに十分で、週後半には高値24108をつけ、23775での越週となった。経済活動再開の期待の米国と違い、春節で中国(共産党とWHO)にもちこまれた新型コロナが感染拡大となるかの瀬戸際の日本は、安値18858 高値19784 で19262(4/25早朝CMEは19430)の越週であった。為替では原油価格の乱高下を横目にドル現金需要によるドル買いと、欧米景況悪化(経済指標の軒並み大幅悪化:日本と比べてさらに大)・長期化懸念からの円買いのせめぎあいで円高値107.28 円安値108.05 週末は107.44の越週、対ユーロでは 円高値115.55、円安値117.29、116.29での越週であった。    

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格納レポート
    200425__00来週の予想
    200425__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です)
    200425__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
    200425__02先週の動き
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    2020   年相場の動き                                
    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」     200420~200424  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report  as of200417~200423 (本邦祝日は休刊)


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