丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(05/13-05/17)  05/11記入

2019-05-11 17:30:03 | 2017年3月~2021年7月
  2019/5/13 から   2019/5/17         記入日 2019/5/11
1.来週の見通し
  ドル/円   108.20 110.50  
    中国長老による介入か あるいは当初から習が計画していたシナリオ通りで、時間稼ぎが十分になされたのか、中国はこれまでの協議内容を反故にし、米中交渉は振り出しに戻った。というよりも、市場の反応を慮って決裂の印象は避けたものの実質は決裂ではないか。この裏には、中露共謀による米同盟国に対する計画的懐柔策と、陰で進めるイラン・北朝鮮(反米政権)を使った中東・極東(および中米)での米国支配への政治的・軍事的な反撃があるのではないかと考える。今後は、ブロック経済圏への動きが鮮明化・加速化するのではなかろうか。対米関税だけでなく アップルのように中国に進出した企業への中国のボイコット等、かっての反日キャンペーンで日本企業が経験したような米企業排斥の動きが中国内でも高まるとともに、米国でも安全保障上の観点から中国企業が排斥される動きが今後高まってくるのではなかろうか。米国企業にとどまらない可能性もあり、協議中は抑えられていた中国国内の世論操作にも注目する必要があるかもしれない。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  ユーロ/円   121.80 124.80  
    混迷するBrexitで、なにがなんだかわからないうちに、5月の欧州議会選挙に英国も参加するらしい。はたで見ている分には非常に面白いのだが、英国民の間で議論していても、感情的に興奮するのだが結論や方向性は全くみえない、このまま「離脱期限は過ぎているのに、従前とは変わらない不思議な状況がいつまで続くのだろうか、もしかしたら、英国離脱前にEUが瓦解・再編なんて冗談もありえるのではないか。 やや明るさもみえだした欧州経済も今回の米中協議決裂の影響を避けられないし、経営不振のドイツ銀行がコメルツとの合併破談後、打開策をみつけたという話も聞かない。貿易立国で 対中貿易額がもっと大きい豪ドルよりも、ユーロが対円で円高になったように思うのだが、まあしょうがないかと感じてしまうのが そんな状況をよく示しているのかもしれない。
   
   
   
   
   
   
   
   
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2.先週の動き
  5/6トランプ大統領がTwitterで突然5/10に対中関税引き上げをTweet、中国側は依然協議に副首相派遣と発表したこともあり、当初は最終段階の交渉を有利に進めるための単なるブラフではないかとも思われ、気迷い気味の市場であったが、5/7にムニューシン・ライトハイザーが先週末中国がそれまで進めてきた協議の合意・前提事項を突然反故にしたことを説明、中国がその交渉態度を改めない限り関税は発動すると表明。5/9からの再開協議に一縷の期待を託しつつも、市場はリスクオフに。5/9、中国副首相は交渉自体にはにこやかな笑顔で参加するも、中国はそれまでの合意事項を反故にしたままで報復関税の予定も発表、副首相も「もう俺は知らない」と他人事の台詞で、5/10日本時間午後1時に予定通り関税は発動された。トランプは協議継続とのTweetを行ったが、次の閣僚級協議がいつどこで予定されるかの確かな情報はなく、市場への影響を抑えるため、決裂との印象を避けるための演出ではなかったのかとも思える。決裂ではなかったと信じたい市場は円は109.94、ユーロは123.49 ダウは25942、日経CMEは21495での越週となった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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格納レポート
    190511__00来週の予想
    190511__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です)
    190511__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
    190511__02先週の動き
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    20190506_10_経済指標実績
    20190504_10_一週間分日経メール
    20190513_17_経済指標来週の予定
    20190513_17_外交安保-時事国際_来週の予定
    2019   年相場の動き                                
    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」       190506~190510  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report  as of 190426 ~190509


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