丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(11/30-12/04)  11/28記入

2020-11-28 17:09:32 | 2017年3月~2021年7月
    2020/11/30 から   2020/12/4         記入日 2020/11/28
  1.来週の見通し
    ドル/円   103.00 105.00  

巨額の財政赤字に、貿易赤字、かって双子の赤字と呼ばれた頃とは違い、あまり気にする人はいないようだ。追加財政策は今後も期待できるのではないか。一方で、ワクチン普及で経済正常化を期待したいが、コロナは最後の悪あがきか世界でさらに拡大する勢いで、本邦でも非常事態宣言が視野に入るレベルとなっている。しかしながら円相場が動く要因とも思えない。膠着相場をやぶるきっかけは何かまだ見えてこないというのが現状ではなかろうか。。アメリカを筆頭に為替安政策がとられるが他国も基本追随で、米国に睨まれないさじ加減に苦労する展開となろう。    

  ユーロ/円   122.50 125.50  

    英国のEU離脱後のFTA交渉が頓挫したままである。英議会上院も北アイルランドをめぐる国内市場法案の離脱協定違反箇所を削除する修正案を可決(11/9)したがジョンソン首相は下院で再度削除された条項を復活しようとしている。一方で11/18報道では23日には交渉妥結との期待が高まったが、その後 音沙汰なしである。国内市場法案をめぐってはバイデン(先祖がアイルランド出身らしい)が介入し北アイルランドの平和を脅かすと横やり介入しており、むしろ英国内ではイングランドがウェールズやスコットランドの主権を犯すといった議論にまで混乱しており、交渉官の期待と違って進展がない状況ではないかと懸念される。期待を持たされ上昇したポンド・ユーロがどう展開するのか注意を要する。        

  当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。ここに記載された内容は事前連絡なしに変更されることもあります。投資に関する最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます。また、引用等別段の記載ないかぎり、当資料の著作権は著者「丙丁童子」に属しその目的を問わず無断で引用または複製することを禁じます。                        
                        

2.先週の動き

感謝祭を前にバイデン当確報道後、初めて記者団からの質問に答えたトランプ大統領は12/14(各州選挙人による投票:おそらくバイデンが次期大統領に選ばれる)以降は「ホワイトハウスから去る」だろうと発言。激戦州での選挙の再集計・訴訟も目途がつき、バイデン当確がひっくり返りそうもないことを認めた。上院は共和党が50民主党が48で、ジョージア州の2021/1/6の残る2議席の決選投票で共和党が1議席以上をとれば、共和党が過半数、2議席を民主党がおさえれば同数となり、議長の副大統領が成否を握ることとなる。大統領選挙は、選挙人投票での決定となるかは12/8とされ、それまでに投票が無効とされれば、その州は州議会が選挙人を選ぶこととなる。ただ、現状で11/3の投票およびカウントされた郵便投票が無効とされる可能性は低く、(一部州では未開票の有効郵便投票がみつかり、トランプが5800票、票差を縮めたが)バイデン勝利を覆す結果とはならないだろう。ただ、12/8、12/14という日付については注意する必要があろう。バイデン政権での国務長官についてはすでに発表され、無難な人選で、たとえ共和党が多数となっても上院での承認がなされるであろう。注目の財務長官であるが、名前が挙がっているのはイエレン前FRB議長で、ウォーレンではない。正式に発表されればウォール街や共和党よりもむしろ民主党左派の反応に注目すべきだろう。すでに復帰が宣言されているCOP21に続きTPPやイラン核合意への復帰がいつ正式発表されるかが次の注目点だが、最遅ジョージア決選投票の1/6、早くても上記の12/8、12/14を睨んでの動きとなるのではないか。イスラエルがイランの核開発学者を暗殺したとの報道や、北のバイデン就任祝いはミサイル発射との報道もあり、TPPへの中国共産党の色目つかいといった、周辺の思惑に来年の世界情勢を読み解くヒントがでてくるので、そういったニュースにも注意が必要だろう。バイデン政権での対外政策はかなり様変わりとなるとみたほうがいい。肝心の対中政策がどう動くか、移民の国アメリカはその多様性が強みであるが、国難に対し挙国一致となったときに底知れぬ力を発揮する。真珠湾や911といった、国難と卑怯な敵をしたてあげ、全力・挙国一致で敵を潰すのはアメリカ政治の伝統であり、日米貿易戦争もその一例だった。米国にとり(世界にとっても)コロナ禍は明らかに国難であり、敵とされるのはだれか、答えは火をみるより明らかだが、今後の展開とその手法には要注意だろう。とうとう、3万を超えたダウは さすがに足踏み、日本株では売るに売れない外人短期筋を横目にGPIFはすでに売り越し、24000円近辺までは もう日銀の買いもないと思われるが、まだ来週も外人の買いは続きそうだ。まあ あせることはない、次期大統領が明確になる、赤穂浪士の討ち入り(12/14)までは蕎麦でもすすりながら静観、塩漬けだった日本株の戻り高での利食い売りタイミングを様子見でいいのではなかろうか。活況な株を横目にまるで為替は死んでしまったようだ。狭いレンジでの取引に終始した。                        
     

レポート格納フォルダへのリンク  丙丁童子の為替レポート(週報)

格納レポート
    20201123_27_経済指標実績      
    20201121_27_一週間分日経メール  
    20201130_04_経済指標来週の予定  
    20201130_04_外交安保_時事国際_来週の予定  
    2020年 相場の動き
    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」   201123~201127保存分のみ  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report  as of201120~201126 (本邦祝日は休刊)
    週報参考資料( 円 ユーロ 日経平均 NYダウ チャート等):日曜に追加


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。