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私たちが今ここにいるのは、体や身の回りのモノを形づくる物質があるためだ。ところが宇宙では、観測でわかる物質は全体のわずか5%にとどまる。残りが何かはよくわかっていない。
古代インドでは宇宙が「無」から始まったという思想が広まった。古代ギリシャの詩人ヘシオドスは「初めにカオス(混沌)が生まれた」とした。宇宙の成り立ちを知りたいという思いは現代の科学者に受け継がれたが、いまだ全ての現象を説明しきれない。宇宙に何があるのか。星は電磁波を放ち、観測すればそこにあるとわかる。暗黒物質は電磁波では見えない。存在しなくても不思議ではないが、科学者の経験からは「無いと困る」。
(中略)(原文を お読みください。)
今ここに、物質と反物質を表すコマ(駒)があるとする。物質は左に回り、反物質は右に回る。強さや回転数の条件が同じならば、双方がぶつかれば互いに回転エネルギーを失って止まってしまう。ここでアクシオンの出番だ。アクシオンは物質の左回転が強まるよう加担する一方で、反物質の右回転が弱まるように働く。いずれ反物質のコマは倒れてしまう。「こうすることで、物質優勢の世界ができあがった」(張ケ谷研究員)暗黒物質の正体は何か。アクシオンはどんな役回りを果たすのか。宇宙だけが答えを知っている。研究グループは観測装置の性能をさらに上げてアクシオンの存在に迫る考えだ。(*日経記事より。)グラフも
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