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米物流各社が配送需要の急増を受け、配送量の制限や追加料金の設定に踏み切っている。新型コロナウイルスの感染拡大でネット通販に注文が集中し、1日1千万個近い集荷や配送の遅れが出ている。集配業務の停滞は、各社が米製薬大手ファイザーなどのワクチン配送を優先させていることも背景にある。
配送品の追跡・管理技術を提供するシップマトリックスの推計によると、米国では11月26日の感謝祭から12月25日のクリスマスまでの1カ月間の配送量が全体で30億個と、前年同期の22億個から約4割増える見通し。新型コロナ下の年末商戦で実店舗からネット空間に消費の舞台が移り、クリスマスギフトなどの注文が殺到している。この結果、1日あたり600万個が小売店の倉庫や配送センターで配送業者による集荷待ちとなっており、350万個は集荷されても配達先に時間通りに到着していない。単純計算で1日に配送される荷物1億個のうち、約1割が遅延や集荷待ちに見舞われている。
中略
フェデックスは需給逼迫の状況が長期間続くとみて、2021年1月18日から当面の間、配送料に追加料金を設定することを決めた。商品の大きさに応じて75セント~30ドル(約80円~3100円)の料金を上乗せする。これまで追加料金は年末など需要が集中する一部の時期に限っていたが、集荷量の増大と運送コストの上昇を踏まえて期間を延長する。
新型コロナによって消費者の生活様式は一変した。ただ、想定以上の通販需要の伸びに対して配送網がまだ追いついていないのが現状だ。実店舗から通販への移行といったニューノーマル(新常態)はコロナ後も続くとみられ、遅延などの解消に向けた人員確保や、システムの整備が急務となっている。
(*日経記事より)写真:米国ではクリスマスまでの1カ月間の配送量が前年同期から4割増える見通し=ロイター
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