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猛烈な台風がすべて日本にやってくるわけではないが、日本に上陸したときの気圧で比べると、台風19号が955ヘクトパスカルだったのに対し、61年9月16日に上陸した18号(第2室戸台風)は925ヘクトパスカル、59年9月26日の15号(伊勢湾台風)は929ヘクトパスカルと、ずっと低かった。気象庁の統計で気圧が低い方から並べると、上位10個中、7個が50~60年代に集中している。(中略)これまでいくつもの温暖化予測計算で、21世紀末には台風19号をしのぐ伊勢湾台風級の台風が、勢力を落とさずに日本に近づく可能性が高まるという結果が出ている。名古屋大学の坪木和久教授の計算では、最盛期の中心気圧が約860ヘクトパスカルと過去にないほどのものが現れ、最大風速(1分平均)が65メートル以上の「スーパー台風」の強さを保って日本を襲うケースも出てくる。怖いのは台風本体だけではない。台風19号の場合、東側に「大気の川」と呼ばれる水蒸気の大きな流れが出現、台風の北上とともに巻き込まれるようにして東北地方の山岳部などにぶつかった。これが多数の河川の氾濫につながる大雨を降らせた。大気の川は18年の「平成30年7月豪雨」(西日本豪雨)や、鬼怒川の氾濫を招いた15年の「平成27年関東・東北豪雨」でも解析された。海面水温の「底上げ」は、似たような現象の多発につながる可能性がある。坪木教授は「科学者の予想以上の速さで温暖化の影響が出てくるかもしれない」と警鐘を鳴らす。(日経 記事より)
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