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英米日の研究グループが金星で生命の痕跡とも考えられる証拠を見つけた。電波望遠鏡による観測で、金星の大気に生命活動の指標とされる物質を検出した。灼熱(しゃくねつ)の世界が広がる金星は生物が住めそうもないイメージが強い。今回の成果で新たな探査計画が動き出す可能性がある。
英国カーディフ大学を中心とする研究者で構成するグループは金星でホスフィン(リン化水素)分子を検出した。9月14日付の天文学専門誌「ネイチャー・アストロノミー」で論文を発表した。
研究グループは南米チリにある電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」と、米ハワイの「ジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡」を使い、波長1ミリメートルの電波を調べた。ホスフィンの濃度は微量で、約20PPB(PPBは10億分の1)。
ホスフィンはリンと水素が結合した化合物。半導体製造にも使用されているが、自然界では酸素を嫌う嫌気性の微生物によってホスフィンが生成されることが知られている。米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者はホスフィンが太陽系外の岩石惑星の生命探査の指標になると提唱しており、まず火星や金星で指標になるかどうか試そうということになり、今回の発見につながった。 (中略 原文をお読みください)
NASAはこれまで、火星に重点を置いて生命探査活動を続けているが、最近は土星や木星の衛星へと調査範囲を拡大している。金星はしばらく探査活動を実施していないが、今後新たな探査計画が動き出す可能性がある。
その一つがNASAの太陽系探査計画「ディスカバリー」。様々な探査機を打ち上げてきた実績があり、現在次の4候補を検討中だ。このうち金星探査は2つのプランがある。金星の大気を分析して過去に海があったかどうか調べる「ダビンチプラス」と、金星地表面の精密な地図の作成をめざす「ベリタス」だ。
実際に実施するかどうかは2021年に決定される予定で、NASAの対応に注目が集まりそうだ。また欧州宇宙機関(ESA)も金星の地質を調査するプロジェクト「エンビジョン」を検討している。NASAと協力する可能性もある。(*日経 記事より)表も
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