丙丁童子のブログ 

◎まだ、だれもいっていない、そんなこと、あんなこと。(童子)

丙丁童子の為替週報(05/27-05/31)  05/25記入

2019-05-25 19:34:28 | 2017年3月~2021年7月
  2019/5/27 から   2019/5/31         記入日 2019/5/25
1.来週の見通し
  ドル/円   108.00 110.50  
    来週はトランプ大統領が訪日、令和最初の国賓の訪問となる。首脳会談で具体的な貿易協議がなされるとは思えないが、米中摩擦が激化する中での米大統領の訪日を中国はどのようにみているのだろうか。華為排除の動きが世界中で本格化する中で中国がアメリカの要求を受け入れるような動きは期待できず、再開しても振り出しに戻った交渉が前進することは困難ではないだろうか。大統領訪日に合わせて中国民衆の反米感情を、かっての反日(官製)キャンペーン同様に展開する恐れもあるのではないか心配している。その場合のターゲットは中国国内の米系企業となるのではないだろうか。杞憂に終わると考えたいが、中国国内の(共産党内の)政治力学の状況によっては可能性がないとは言えないだろう。米中協議再開の不透明性拡大、場合によっては中国側の反攻開始に期待を裏切られた、マーケットの反応を考えると、円高のリスクが大とみたい。
   
   
   
   
   
   
   
  ユーロ/円   120.00 124.00  
    離脱をめぐる国民投票の再実施を認めたことが致命的失敗となり、ついにメイ首相は辞任となった。欧州議会選挙の結果が徐々に(国毎に)明確となってくるが、世論調査では、英国ではBrexit党がTopで、EUからの離脱を唱える政党が欧州議会に代表を送り込むことになりそうだ。保守党・労働党という小選挙区制に支えられた二大政党がもはや機能しなくなったといっても過言ではないだろう。一方で、(もう一つの)ロシア疑惑に揺れる(極右先進国ともいえる)オーストリアの動向にも注意すべきだろう。既存政党への批判票を集めて伸びてきた極右政党の実態に選挙民が警戒するきっかけとなる可能性もある。移民問題と既存政党への不満をバネに伸長してきた極右の今後の動きが欧州政治の今後のカギとなることは確かだろう。
   
   
   
   
   
   
   
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2.先週の動き
  華為排除の動きが着々と進む中、トランプの対中交渉への期待発言にリスクオフが緩和される展開の一週間であった、土壇場でそれまでの交渉を反故にした中国はどのような計算で対米戦略を練ったのであろうか。オバマ政権には太平洋分割論で、スーザンライスからほぼ同意を勝ち取ったが、マケインらの共和党幹部から総攻撃を受け、スーザンライスはトリポリスキャンダルでその資質そのものに疑問符が打たれ、国務長官にはなれなかった。米中合意成立に見えた間は、トランプも太平洋分割論に乗ったのかと考えたが、そうではなかったようだ。往時の日米摩擦と同様、次世代の主導権はアメリカが握るための中国譲歩を迫り続けたのかもしれず、いずれ太平洋分割論に乗ってくるとみていた中国がその見込み違いに気づき、それまでの合意の前提を反故にしたのではないか。近代化した軍と日本と違ってアメリカの核のカサの外だということで、囲い込まれても生き延び勝てると読んだのだろうか。その後日本は土地バブルが崩壊、信用危機で20年を失い、第二の敗戦とまでいわれた。日本の轍は踏まないとの決意のもと対米交渉にNoを突き付けた中国が理財破綻という内政危機をどうやって回避するのか、トランプの2兆ドル財政投資やMMTという周囲の環境は往時とは異なるものの、信用規制というオーソドックスな手法にでた中銀総裁に自己批判させ、信用膨張に舵をきった中国のバブルの今後の行方が、世界経済と次世紀の世界経済の牽引者を決めるのではないだろうか。米中交渉の派手な舞台裏で、勝敗を決めるのは中・米のインフレ政策のどちらが成功するのかという内政事情かもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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格納レポート
    190525__00来週の予想
    190525__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です)
    190525__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です)
    190525__02先週の動き
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    20190527_31_外交安保-時事国際_来週の予定
    2019   年相場の動き                                
    みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」       190520~190524  (本邦祝日は休刊)
    三菱UFJ銀行 Daily Market Report  as of 190517 ~190523


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