2018/03/06 19:40 更新
便宜上「安い」と付けました。高いバナナなら問題ない、という意味ではありません
(出典)
バナナ・プランテーションでの農薬空中散布を止めて! ~ドキュメンタリー・フィルム「毒の雨」(日本語版)~ | Alter Trade Japan
http://altertrade.jp/archives/13194
2016年12月2日
(一部抜粋。出典に動画あり)
---------- ここから転載 ----------
フィリピン、ミンダナオ島にあるバナナ・プランテーションの一つで行われている農薬空中散布の問題を描いた衝撃的なフィルムです(約11分半、日本語字幕付き)。
(略)
調査では農薬の空中散布がもたらす健康被害や影響について、住民からさまざまな声が寄せられました。
- 子どもを含む多くの住民が空中散布で飛散した農薬を浴びた経験がある。農薬により、腎臓、肝臓、呼吸器系の病気や頭痛、皮膚や目の病気などの症状が出ている。
- 一つの村では2014年、3カ月の間に3名の死者が出ており、住民は農薬の影響を疑っている。
- 水牛、牛、豚や鶏といった家畜、犬などが空中散布期間中に死亡した。
- 住民は、汚染をおそれて自家栽培用野菜や果物を食べないようになった。
- 子どもは農薬の飛散をおそれて屋外や校庭で自由に遊べなくなった。
- 屋外に干した洗濯物も農薬の匂いがする。
住民は決して会社にこの土地を出て行けと言っている訳ではありません。雇用の機会を提供してくれている会社には感謝しているとさえ述べています。住民の願いはただひとつ、健康被害をもたらしている農薬の空中散布を会社に止めてもらいたい、ということです。空中散布の様子と住民の切実なアピールをぜひ ご覧ください。
(略)
---------- 転載おわり ----------
(関連情報)
「『バナナと日本人』以後のバナナと日本人を考えるために」 ー3月16日セミナー報告書が完成しました。 | Alter Trade Japan
http://altertrade.jp/archives/5718
2014年06月10日報告:『バナナと日本人』その後-私たちはいかにバナナと向き合うのか? | Alter Trade Japan
http://altertrade.jp/archives/5183
2014年03月20日
http://www.mag2.com/p/money/368677/2
2018年1月30日
たわわに実ったバナナ畑の脇で、飢えて死ぬ子どもたち
ぼく自身も海外で実際の状態を見ている。フィリピンの片隅では、山頂に近い荒れたはげ山の土地に先住民が追いやられ、そこからバナナのプランテーションに働きに出ていた。バナナの房は1つ20キロ程度あるが、それは人間が肩に担いでいかなければならない。日本に輸出されるバナナは、傷があると売れないので機械で運び出すことができないのだと聞いた。
そのバナナは、現地の人々の口には入らない。輸出専用だからだ。それを洗浄して防腐して箱詰めしてトラックで運び、船の船倉に運び込むまでが彼らの仕事だった。それでも1日の賃金は100円ほどにしかならない。そのため飢餓の状態で亡くなる子どももいるのだと。
想像してみてほしい。たわわに実ったバナナ畑の脇で飢えて死ぬのだ。書かれてはいないが、そのバナナは「日本人食用専用」だ。自らは飢餓の状態でいながら、輸出しなければならない。文字通りの「飢餓輸出」が起こっていた。