裁量労働制データの不適切な比較等に関する関係者の処分について2018 年7月19日https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10108000-Daijinkanboujinjika-Jinjika/20180719_syobun.pdf …これは監察チームによる報告。毎月勤労統計に関する特別監察委員会の1月22日の報告書と比較すると、興味深い点が多数。
— 上西充子 @mu02832019/01/26 11:02
まず、発表のタイミング。勤労統計の特別監察委員会の場合は、12月20日に厚労省が大臣に報告し、ただちに監察チームが調査を開始。1月17日に監察チームの調査を引き継いで特別監察委員会が第1回会合。わずか5日後の1月22日に第2回会合を開き、同日に報告書を記者発表。24日の閉会中審査の前。
— 上西充子 @mu02832019/01/26 11:06
裁量労働制の場合は、3月下旬からヒアリングを開始し、5月18日に第1回会合。7月12日に第4回会合。そして、国会が閉会する7月20日の前日の7月19日に報告書の公表。勤労統計は国会開会前に幕引きが狙われており、裁量労働制は国会で追及されず、けれど国会開催中のぎりぎりの日時で公表。
— 上西充子 @mu02832019/01/26 11:08
裁量労働制の監察チームは、構成員の名簿がある。主査は官房長。勤労統計の報告書には特別監査委員会の名簿しかない。特別監査委員会のメンバー8名のうち、裁量労働制の時と重複は、荒井、井出、篠原、萩尾、柳の5名。
— 上西充子 @mu02832019/01/26 11:11
毎月勤労統計の特別監査委員会のメンバーはこちら。24日の磯崎議員の質疑で、特別監察委員会は、当初は監察チームの5人に樋口委員長を加えた6名で立ち上がったことが判明。とすると、追加の2名は、玄田、廣松。
— 上西充子 @mu02832019/01/26 11:14
裁量労働制の監察チーム報告には、会合の日程だけでなくヒアリングの日時と対象者も記されている。勤労統計の報告には、いつ、誰が、誰にヒアリングしたのかの日程の記載なし。24日の大串議員に対する質疑で定塚官房長は、処分にかかわるヒアリングについては日程を公表しないと答弁したが、嘘だ。
— 上西充子 @mu02832019/01/26 11:17
裁量労働制の監察チームヒアリングも処分に関わるヒアリングで、実際に処分も行われている。けれど、いつ、誰にヒアリングを行ったか、その概略は上記の通り報告書に記載されている。それを勤労統計については記載せず、処分に関わるヒアリングは公表していないと定塚官房長は虚偽答弁まで行った。
— 上西充子 @mu02832019/01/26 11:19
裁量労働制データの不適切な比較等に関する関係者の処分について(監察チーム報告)2018年7月19日https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10108000-Daijinkanboujinjika-Jinjika/20180719_syobun.pdf 毎月勤労統計調査を巡る不適切な取扱いに係る事実関係とその評価等に関する報告書について(特別監察委員会報告)2019年1月22日https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_03321.html
— 上西充子 @mu02832019/01/26 11:22
裁量労働制の監察チーム報告には、事実関係に関わる下記のような重要な資料が8枚添えられている。しかし、勤労統計の特別監査委員会報告には、資料が一切添えられていない。
— 上西充子 @mu02832019/01/26 11:24
また、裁量労働制の監察チーム報告では、ヒアリングの延べ人数と実人数の双方が記載されている。しかし、勤労統計の特別監察委員会報告では、延べ人数のみ。大串議員が前日までに実人数を問い合わせるも、返答なし。質疑で実人員を問うと、長時間にわたり質疑が中断。
— 上西充子 @mu02832019/01/26 11:27
そして結局明らかになったのは、ヒアリングの多くを職員のみ(つまり身内のみ)でやっていた、ということ。さらに、局長級、課長級については必ず特別監察委員会の委員のヒアリングに参加いただいたと24日午前に定塚官房長は答弁していたが、午後には「精査中」と答弁が変化。
— 上西充子 @mu02832019/01/26 11:29
裁量労働制のデータ問題も大問題だが、基幹統計ではなかった。基幹統計で国の経済政策にとって重要な指標である毎月勤労統計の不正調査は、より重い問題。だからこそ特別監察委員会を設けたとしていたが、比較すると、特別監察委員会報告書の方が隠蔽が多い。野党議員の皆さん、ぜひ両者の比較を。
— 上西充子 @mu02832019/01/26 11:31
今、政府は、追加のヒアリングを行うことでごまかそうとしているが、それではダメ。
— 上西充子 @mu02832019/01/26 11:32
裁量労働制のデータ問題のときの監察チーム報告書よりも、今回の勤労統計の特別監察委員会の報告書の方が隠蔽が多いということは、「漫然と前例を踏襲」「気づかなかった」などの判断の裏に、不都合で重要な事実が隠されているということ。追及を。
— 上西充子 @mu02832019/01/26 11:53