松阪いさおと中央区を元気にする会

中央区民をはじめ広く大阪市民の皆様の意見をお聞きして大阪市政に提言する政治団体です

本当の福祉とはなにか?

2019年04月16日 | 市民の方々との対話
「飢えた人を救うには、魚を与えるより魚の釣り方を教えよ」という言い伝えがあります。つまり魚を与えれば一時的には飢えはしのげますが、食べつくせばまたすぐに飢えた状態に逆戻りです。しかし、魚の釣り方を教えれば一生飢えることはないという教訓です。
私は長年、福祉の仕事を続ける中でこの教訓を実体験してきました。生活に困窮した人は生活保護などの金銭給付を一度得れば、最初は安心してほっとするのですが、それに甘えてしまい、徐々に自立しようとする意欲がなくなると同時に幸福感も減退してしまうように感じました。単に金銭的給付を行うことでその人の生活は長らえたとしても人は本当の幸福になれないのではないでしょうか?
私が提案する本当の福祉とは、「魚の釣り方を教えること」です。高齢や障がいなど様々なハンディを持った方々もその能力に応じた仕事につき自分の力で生活できることが最高の幸福であり、それを支援することが本当の福祉だと考えます。そして、仕事を通じて何かしら社会に貢献し、他の人々のお役に立っていると実感できることが本当の幸福につながっていくと思うのです。
つまり、どのようにして多くの人々に自立に向かってのチャンスの道を提供するか。そのチャンスの多い社会を作っていくことが本当の福祉であると考えています。