平成27年度から,新車登録から13年(ガソリン車)を経過した自動車の自動車税が概ね10%割増になるとか。 軽自動車も13年を経過した自動車は,年額7,200円から12,900円に。 自動車重量税も割増になるのだとか。
燃費性能の優れた環境にかかる負荷の少ない自動車に対して自動車税が軽減され,環境負荷の大きい自動車に対しては,自動車税を重くする「自動車税のグリーン化」という制度による増税に。
環境保護の観点から燃費性能の優れた自動車の軽減税分を補うというのですが・・・。
大きな排気量の車に一人で乗っていても,新しければ環境負荷が少ないのでしょうか? それほど長く持たない大容量バッテリーを搭載したハイブリッドカーや電気自動車などのいわゆるエコカーは環境負荷が少ないのでしょうか?
定期的に点検整備をして長年スクラップもせず乗り続けている古い車は,ろくに点検整備もしていない新しい車よりも環境負荷は大きくなるのでしょうか?
新しい車が月に何千キロも走行しても,月に数百キロも走らない古い車の燃料消費量の方が多くなるのでしょうか?
はるかに走行距離が多い営業車の方が自家用車よりも税の割増率が小さいのは,農業,中小企業に考慮して税率アップを低く抑えたということですが, 環境負荷の影響を考えれば,逆ではないでしょうか?
などなど,疑問だらけ・・・。 役所に問い合わせても「そう決まったものですから」と面白くもない返事。
自動車工業会としては,表向きはこの税制を批判しています。 でも,きっとメーカーとしては,若者の車離れから減り続ける新車販売の新たな車の販促に繋がればと考えているのではないでしょうか。
要は,古い車も新しい車も同じように使用されているという前提条件でコトが進められているのがおかしいのです。 概して,古い車よりも新しい車の方が燃費がよく環境負荷には小さいのですが,使われ方の条件はそれぞれ違うのです。
一台一台毎にどれだけ環境に影響しているか判別できないと返されそうですが,
車検時に前回車検からの走行距離と排ガス測定(CO,HC)をチェックしているのですから,これらの値を基に次の車検時までの環境負荷相当分の税を負担するようにするという案もありますよね。
自動車重量税に関しても当初は,道路保全整備に使われる道路特定財源だったはずものが,何にでも使える一般財源に変わってしまっています。 この税についても意見がありますが,長くなったのでまたの機会にしますけど・・・。
まあ,いつも通りの「手間をかけずに文句を言わない取りやすいところから取るという」税の仕組みですかね。 来年度からの税制度の改正に今さらではありますが,どうも納得いかない税制度のひとつです。
長く大切に車を使うことができなくなってききましたね。
なんかブログが愚痴臭くなってしまいましたので,このあたりで・・・。