（松井、女優戸田菜穂との交際認める）
ニューヨークに滞在中のヤンキース松井秀喜外野手（３１）が２５日（日本時間２６日未明）、女優戸田菜穂（３１）との交際を認めた。球団広報を通じて談話を発表した。松井は「戸田さんとは親しくさせていただいており、また尊敬できる存在で、素敵（すてき）な方」とコメント。関係者によると、今オフの結婚の可能性はないという。２人の親密交際が明らかになった２２日に、父昌雄さん（６３）は今月初旬にニューヨークで松井から戸田を紹介されたことを明かし、「２人ともそれ（結婚）を考えているのではないか」などと発言したことで、一部では今オフ結婚の憶測も流れていた。
松井と戸田は巨人時代に出会い、当時から東京ドームで巨人戦を観戦する戸田の姿が何度も目撃されていた。（goo）ニュースより
ヤンキ‐スの松井秀喜選手は今年も素晴らしい活躍をした。これまでの安定した実績と今後の期待分も含め、ヤンキ‐スとの４年６０億余の契約更新は大いに頷けるところである。
ひとシーズンひとシーズン過ぎて行くたび、この選手はどんどん大きくなってくる。ジャイアンツ時代もそうであった。決して器用に見える選手ではないが、この人にはそれを補って余りある闘争心と向上心があった。練習の虫と言われるほどの努力ぶりはよく知られているし、いっぺんに何でもやるというわけではなく、小さな課題をひとつひとつ乗りこえていく彼の姿勢には、一野球ファンとして好感を抱いていた。当然、そこからじわじわ成績も積みあがってきた。アンチ巨人の僕が彼のファンになっていったのはそういうところからであった。
彼がアメリカメジャーリーグへの参戦を決めた時、彼のメジャーでの活躍を否定する向きもあった。すなわち、日本のプロ野球で器用と言われる選手（つまり好（巧）打者タイプ）ならいざ知らず、松井のようなパワー・ヒッターは無理なのではないかという見方であった。僕の周りでもそのような論調を掲げるものは少なくなかった。確認してはいないが、スポーツ新聞や週刊誌などでもそういう書き方をした記事はあったかもしれない。
その根拠となったのは多分イチローのメジャーでの活躍だ。好打者たる彼の大活躍を受け、野球評論家たちの多くは日本の選手でも俊足巧打の選手なら、大リーグでも十分やっていける、と踏んだのだ。
で、イチローとはまるで質の違う選手である松井秀喜に対し、疑問符が投げかけられたわけなのであろう。
しかし、イチローがメジャーに行く際も、彼の大活躍を予言した評論家を僕は多く知らない。気楽な立場で期待を込めて話す分には彼の活躍を口にしたというのはあるかもしれない。真面目な分析となると多くの者は首を傾げていたと記憶する。たまたま、僕があるテレビ番組を見た時、登場した某評論家はイチローのメジャーでの成績予測を２割７、８分と弾きだしていたのである。イチローの打球では内野を越えていくヒットが少ないとでも考えてのことだったろう。三割打つと言った評論家も中にはいたが、まさかあのような活躍を予期した者はいなかっただろう。
続いて旅発つ松井秀喜の活躍度を、今度はイチローを基準に推し量るとはじつに嘆かわしい話であった。その選手をイメージでとらえているとこういう愚をおかしてしまう。
先に僕は、松井選手を器用に見える選手ではない、と書いたが、存外に彼は、器用に見えない、だけの選手かもしれなかったのである。彼が日本の名だたる好打者たちをしのいで首位打者を獲ち取った選手であることを忘れてはならなかった。
メジャーリーグに行ってホームランが打てず苦戦した初年度、彼は途中でホームランの量産をあきらめ、ヒットを打つことに専念する。結果、打率はそこそこ稼いだ。二年目、彼は伸び伸びしたプレーを展開して、ホームランを倍増した。三年目、ホームランこそ前年に劣ったが、チーム２位の打点を稼いでチームとナインの信頼を獲ち得た。
松井選手はメジャーリーグにおいても、確実に実績を積み上げ大きくなってきたのである。
メジャーリーグというのも、日本のプロ野球と変らず、さまざまの個性や特性を持った選手たちで成り立っている。そして、やっぱり同じ人間が営む世界なのである。
大いなる意志とチャレンジ精神があれば人はどこででもやっていけるのだ。何かを成し遂げる選手はたいてい目の前の困難を切り開いている。松井秀喜もまたそれを証明した。
その彼が美人女優との交際をコメントした。フジテレビのドラマ「ショムニ」で、社長秘書を演じていた彼女しか知らぬが、松井は、尊敬できる人、と彼女のことを述べている。その彼女がコメントを求められれば、倍の言葉が返ってこよう。今や松井選手は王や長嶋さえ超えようとしている世界の大リーガーなのだから。
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