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映画「別れる決心」試写会に登場―ロゼ&ジス(BlackPink)
21世紀が幕明けてまもなくの頃、日本で韓流ブームが起きた。
ペ・ヨンジュン主演の「冬のソナタ」がNHKで放送されると視聴者から大きな反響を見せたのだ。
自分は運行バスの中でこのことを知った。当時、バスはいつもたくさんの客を乗せて走っていた。自分はたまたまそのバスに乗り合わせていた。
いちばん後ろの席で女子高生らが何事か熱っぽく話している。
”チュンさん”
という言葉がしきりに飛びだしていた。
何を話してるのかと耳をそばだてたら、ドラマの話だった。韓国ドラマ”冬のソナタ(冬ソナ)”の話だった。
当時、韓国ドラマの話が大勢の人前でされるのは珍しかった。
つまり、ブームが始まろうとしていたのだ。
韓国ドラマ―年配の女性たちがこのブームの”原動力”なのを当時はよく耳にした。ニュースの映像からも明らかなことだった。
今では決してそれだけでなかった気がしている。
子供たちや若い子の多くはそっぽを向いてたかもしれないが、そうでない子もそれなりいたんじゃないか、と。
K-POPにはまった少女が親と一緒に韓国ドラマを見るのは、近頃では珍しい光景でもないらしい。8つか9つで親と一緒に韓国ドラマを見始め、数年後の今、時代劇ばっかり追いかけている少女も出て来ているらしい。
少し考えて、ちょっと待てよ~、となった。
少女の母親も当時はそんな年頃だったではないか、と。
当時の女性らにスポットを当ててみると、先に挙げたエピソードの少女と重なって来ても不思議でないように思った。多数派でなかっただけの話で―。
当時のおばさんたちを沸き返らせた大きなエネルギーの中に、その人たちの”娘さん”らの背を押すパワーも少数かもしれないが、情熱的に存在したんじゃないか、と。
あの時、自分の乗り合わせたバスには、十数人の乗客がいた。自分がそうだったように、他の乗客も女子高生らの話に小耳を挟んでいたに違いないのだ。
「冬のソナタ、って何だ? ドラマ? …どこだって?」
という具合に~。
当時、「冬ソナ」はドラマだけでなく挿入歌(OST)も売れてブームを膨らませた。
「チャングム」や「美男(イケメン)ですね」も同じ流れでドラマの人気を継続し、OSTも派手ではないが、現在のK-POPアイドル誕生の懸け橋となった。
2010年代に入ると韓ドラ人気は安定傾向(むしろ下火?)に入り、これに代わってK-POPブームへとバトンタッチされたわけだった。
2020年代に突入した今、韓流は各カテゴリーの結びつきを強くしながら、グローバルな膨張を開始している。
K-POPからはBTS、BLACKPINKなどのグローバルスターが生まれ、彼らはグルメやファッション、様々の韓流カテゴリーのアイコンとして活躍も始まっている。
BLACKPINKのロゼ&ジスが試写会への招待を受けて出向くのも、グローバルスターとして当然の広報活動と言ってよいだろう。
ここでジスは女優、ロゼはアーチストとして登場となろうか。
こういった動画に数秒登場するだけで、彼女らの及ぼす影響力がどのくらいなのかは、パリのファッションウィークに登場する彼女らが、どれほどのファンを集めているかを思い出してもらえば察することもできよう。
ロゼ&ジスはこういう動画に登場するだけで、グローバルスターらしく絵になり始めている。
★ 「別れる決心(Decision to Leave)」はパク・チャヌク監督の6年ぶり新作映画。「第75回カンヌ国際映画祭」で「監督賞」に輝いています。
「別れる決心(Decision to Leave)」はパク・チャヌク監督の6年ぶり新作映画。「第75回カンヌ国際映画祭」で「監督賞」に輝いています。
ロゼとジスは2日に行われた映画「ベイビー・ブローカー」の試写会にも出席していました。
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