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ときわ荘のぼんくら談義⑬
KARAの解散⑬
「とりあえず目の前の仕事が優先ってわけか」
「まあね」
ボンタはクラヤが出してきた大福もちを手にした。白い粉を指で散らして口に持っていった。食べながら話した。
「この仕事はDSPに残ってもやれたかもしれない。スケジュール管理は安くあがってくるかもしれないしね。しかし、ハラとスンヨンが出ていくならギュリだけ一人残るってわけには行かなかったんだろう。世間の目もある」
クラヤは怪訝そうにする。
「世間の目? 事務所に残る、残らないでか? 三人別々の契約なら、残ろうが残るまいが当人の自由だと思うがな」
ボンタは頷いた。最後のひと口を放り込んだ。
「俺もそう思う。世間はともかく、ハラやスンヨンはそんなこと気にしてなかっただろうしね。ビジネスはビジネスなんだし、ゴタゴタがあったからって彼女らは世間が感じているほど事務所を嫌ってはいなかったはずだ。仕事に応じてソウルの街中にビルを買うほどの収入は得ていたんだからな。今回の契約だって前回ほどではないにしても、三人に対しそこそこの条件は出していただろう。三人と契約が維持できればDSPは条件の歩みよりも覚悟していたはずさ。KARAは腐っても鯛。彼女らによって日本とのパイプは維持できる。新人グループのAPRIL(エイプリル)を日本で売り出すにはもう少しKARAの力が必要だっただろう。そのへんだ問題は…DSPのそういった思惑が三人の目にどれだけ透けて見えてたかだろうね」
「思惑なんてのは契約条件に反映されるんじゃないのか? 契約書なんてしょせん利益の分配案に過ぎん」
「それはそうだ。KARAがどれほどの人気を持ち、今後、どれくらいの稼ぎを上げてくれるかという計算は、三人たちよりDSPの方が優る。商いの店頭に立っているのはDSPだ。彼らは数字で人気度数を弾き出せる。ちゃんと弾き出した数字は嘘をつかない。粉飾の嘘はあったりするけどね。しかし三人はコンサート会場にやってきたファンの反応やファンレター、道行く時にかけられる激励の声などからしか人気を感じることはできない。そこが弱みだ。ただ、三人はファンが数人、数十人のところを苦労して経験してのし上がってきた。人気がどれだけ燃え上がっていたとしても、そのへんのところは感覚でしっかりつかんでいたとは思う」
「だったらどういうことになる? するとDSPの出してきた条件が」
「ああ。自分たちの今、つまりDSPが弾き出した人気度数や期待と自分たちの抱いていた感覚が重なったということだろう」
「三人は先細りの人気を実感したってわけか…それじゃあ次に向けてモチベーションを保っていけないわな」
「所属事務所との契約更新は、次の仕事に備え、早い段階で契約の意思表示をするのが普通なのに、三人はぎりぎりまでそれをやらなかった。他の事務所と水面下での折衝はいろいろあったのが知られてるけど、あと二年、DSPで頑張るかどうかのポイントは三人で一緒にやれるかどうかにあったんだろうな。その鍵を握っていたのは微妙な年齢のハラだったのかな」
「だけどハラ人気も…」
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