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KARAの解散⑰
ケーブルテレビの話をひとくさりした後、ボンタは話を戻した。
「…”青春不敗”の番組視聴率が上がったのはもちろんハラが出ていたから上がったという単純なものじゃない。ネット社会が進んで情報網が充実し、大衆化し過ぎたテレビが担えない専門的な情報を扱うミニチャンネルもたくさん登場してきた。そのため大きいテレビ局は、最大公約数的な番組づくりを強化していかざるを得なくなってきた背景と事情があるんだ。したがって、ク・ハラなどソウルのアイドルスターを田舎に連れていき、畑を耕したり、家畜の世話をさせるといった番組は、茶の間の視聴者にはとても新鮮な企画と映っただろうさ。だから話題を呼んだ。視聴率も上がった。江原道(カンウォンド)の田舎の空き家を借り切って始めたことがね」
「…」
「ところで江原道といえばソウルから反対側に横断した地方だ。内陸じゃなくて日本海に面した一帯だね。山の斜面などが多くて田園の乏しいところだ。はっきり言えば過疎地帯。日本から見て地図でいうなら、釜山から蔚山方面に海岸沿いに上がっていった方面でほとんどが山間部で冬は寒く夏は涼しいところだそうだ。
…しかし空き家があるってのは、その地を離れる者たちもけっこういるかもってことになるね…国が発展すれば人が流動して都市化が進み、多くの人たちがそこに流れ込んで地方の過疎化も進む…だけど、こういった現実を深刻に受け止めるより、ソウルを中心に活躍するアイドルたちにご登場願ってまずは田舎の美味しい空気に触れてもらう。そうして農業体験してもらう。動物の飼育などもしてもらう。地元の住民たちから学びながら気楽に農業に親しんでもらうんだ。こんな景色が電波に乗って全国に流れたとしたらどうだろう。これを見た若者の中には心を動かされて農業やろうって者も出てくるかもしれない。ま、娯楽農業と実際の農業は天と地ほど違うって言われればそうかもしれないけどさ。そうかもしれないけど、そのテレビ見て心を動かされた若者の情熱は本物かもしれないじゃないか。はっははは、嘘から出たまことってやつでさ」
「…」
「俺はこの番組が好きでよく見ていた。実際の農業とのギャップはむろん感じていたけど、作業着姿のアイドルたちは泥で汚れていても映画のヒロインみたいに可愛いんだ。おそらく、彼女らは国民のアイドルだからこそ田舎娘になりきれていたのかもしれない。売れていようといまいと夢を与える仕事が商売なんだからさ」
「…ク・ハラは分かった。で、彼女はそのテレビに出て何をやって人気が出たんだ?」
「何を? ああ…そらあもう…一番は悩殺ウインクだったな」
「何?」
「悩殺ウインク。悩殺の意味分からないか?」
クラヤは苦笑した。
「分かるも分からないも、お宅が何を言いたいのか、その意味がわからん。ウインクが農作業やって出した人気とは言えんだろ」
「農作業で人気出したとはひと言も言ってないよ。アイドルは歌やステージやって人気出すんだ。ハラは農作業やって人気出したんじゃなく、トラクター動かしてそこの人たちを驚かしたんだよ。ハラの器用さに驚いて、うちの嫁にきてほしいなんて言ってたおじいさんも確かいたんじゃなかったかな。いや、いたかいなかったか…記憶はもう…すっかり曖昧なんだけどね。ハラは農作業といわず、何をやっても周囲の者を驚かしたり感心させたりしていた。そうしてハラの人気を出していったのは茶の間の視聴者だよ」
「…他にはどんなアイドルが出ていたんだ?」
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