雨の記号(rain symbol)

契約更新近づくT-ARA





「T-ARA」側、「5月アルバムが完全体として最後…解散ではない」


 韓国ガールズグループ「T-ARA」の所属事務所が“解散ではない”という点を強調した。



 MBKエンターテインメントは16日、「T-ARA」が来る5月、完全体最後のアルバムを最後に活動を締めくくると知らせる一方で、「メンバー別に契約終了時点が異なり、T-ARA完全体アルバムは最後となるもので、T-ARAの解散ではない」と公式立場を明らかにした。
 この日「T-ARA」が「完全体最後のアルバム」を発売する予定だというニュースが伝えられ、これがすぐに「T-ARA」の解散という意味と受け入れられた。
 これに対し所属事務所は「T-ARAのメンバーと協議の下にアルバム発売を決定した。6月まで放送活動および国内外の公演などに最善を尽くして続けていく計画だ」と説明した。
(K-POPニュースより)


 ★メンバー別に契約終了時点が異なり、T-ARA完全体アルバムは最後となるもので、T-ARAの解散ではない。


 文面を素直に解釈すると、解散でないにしてもすでにグループ卒業を申し出てるメンバーがいる、かに受け取れないでもない。
事務所側にメンバーの誰かとの契約更新の意思がないか、メンバー側に、契約更新をしない、と意思表示してる者がいるか、どちらかの可能性がありそうである。

 T-ARAは完全燃焼の活動を行ってきて今日に至ったなら、全員が問題なく契約更新して次の活動に踏み込んでいけるグループだった。それほどの人気を維持してこれたガールズのはずだった。

 だが、人気絶頂の肝心な時に騒動がひき起こってしまった。誰もがネットコミュニケーションの便利さは分かっても、それがもたらす災禍については気が回らなかった。ユーチューブを通じてK-POPが躍進する中、ネット上で飛び交う言葉はその多くが熟成を欠いた刺々しいものだった。そうでない言葉もトゲになって人の心に突き刺さり、憎悪を生み、誤解を膨らましていった。そんな風に善意も悪意もどろどろに絡まったネット社会が急成長を見せだした頃だった。
 あの騒動が何だったのかは今となっては突き止めようもないし、遡って突き止めたいとも思わない。だがあの騒動によって
騒動の渦中にあったT-ARAは人気ガールズの座から滑り落ちていってしまった。
 その後、彼女らの活動は試練が続いた。人気復活に向けて涙ぐましい活動を続けたものの、本国においてそのきっかけはついにつかめなかった。ワラにもすがる思いで彼女らは中国へのツアーに出た。本国では萎んでしまったT-ARA人気も、中国ではKARAや少女時代などと人気を分けあって残っていた。
 KARAや少女時代は見られなくても、彼女らと人気を伯仲させたT-ARAをじかに見られる。中国のK-POPファンはT-ARAのツアーに熱狂の声をあげた。それは芸能ニュースとなって本国に伝わった。
 本国の人たちはこれをどう受けとめたのか…。
 都落ちしてあんな場所まで出向いてK-POPファンをわかせている、外貨まで稼いで健気じゃないか、と感心した者もけっこういたのではないか。
 逆に空席だらけの様子が伝わったなら「ザマーないや」となっていたかもしれない。
 中国に出向いて活躍するT-ARAのニュースに再々ふれるにつれ、本国の人たちには次第にそれが禊のように感じられてくる。
そうなりだしたら、そろそろこっちに呼び戻してやったらどうなんだ、という声も出てくるようになろう。
 そんなお膳立てはどうして生じたかは知らないが、T-ARAは本国の歌謡ショーに顔を出すようになり、カムバック曲「TIAMO」は絶頂期のヒット曲と並ぶ、いやそれ以上の名曲となった。

 メンバーたちはできれば全員契約更新し、これからもいい曲を歌い続けてほしいものである。


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