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新体操のソン・ヨンジェ、韓国を超えアジアのスターに
新体操のソン・ヨンジェ(18)が韓国を超えアジアのスターになった。
ソン・ヨンジェは11日に行われたロンドン五輪新体操個人総合決勝で4種目合計111.475点で最終5位となった。クラブ(26.750)でミスがあったが、フープ(28.050点)、ボール(28.325点)、リボン(28.350点)では完ぺきな演技で28点台の点数を取った。銅メダルを取ったリホフ・チャルカシナ(ベラルーシ、11.700点)とも総合点で0.225点しか差がなかった。
ソン・ヨンジェは韓国新体操史上で初めて決勝の舞台を踏んだ。これまでの最高成績はシン・スジが2008の北京五輪で収めた個人総合12位だった。決勝進出自体が歴史だったが、ソン・ヨンジェは総合5位という期待以上の成績で世界最高の選手らと肩を並べた。
ソン・ヨンジェは韓国だけでなくアジアの新体操の希望だ。11日の決勝に上がった選手のうちアジア人はソン・ヨンジェが唯一だった。2010広州アジア大会金メダリストのアンナ・アリャビエワ(カザフスタン)と銀メダルのウリヤナ・トロフィモワ(ウズベキスタン)もそれぞれ予選15位と20位で脱落した。ソン・ヨンジェのライバルとされる中国のトウ森悦も11位に終わり、上位10位までが進出できる決勝には上がれなかった。
新体操ではロシアなどロシアが超強豪だ。正式種目に採択された1984年のロサンゼルス大会から2008年の北京大会まで7大会で6回の個人総合金メダルを東欧諸国が独占した。今回のロンドン大会でも同じだった。新体操史上で初めて五輪2連覇を達成したエフゲニア・カナエワ(ロシア)と2位のダリア・ドミトリエワ、3位のリホフ・チャルカシナも東欧出身だ。
ここに東洋から来たソン・ヨンジェが波乱を起こした。ウクライナ、ブルガリアなど伝統的な新体操大国の選手を抜き世界5位となった。世界の新体操界は新しいスターの誕生を喜んだ。新体操の競技が行われたロンドンのウェンブリーアリーナでソン・ヨンジェは金メダリストのカナエワに劣らない拍手と歓呼を浴びた。現地にいるMBCのチャ・サンウン解説委員は「ここにいるすべての人たちがソン・ヨンジェの演技を関心を持って見守っている」と伝え、五輪主幹放送局のBBCはソン・ヨンジェが延期する間「美しい」「驚くべき」と感嘆していた。
似た地域の出身選手同士、似た振りつけとプログラムで「彼女たちだけのリーグ」が形成された新体操でソン・ヨンジェは活力素になっている。ソン・ヨンジェのエージェントを務めるIBスポーツのムン・テフン代理は、「ワールドカップに出ればソン・ヨンジェの演技に対して欧州の選手たちから『格別だ』という言葉を多く聞く」と伝えた。ソン・ヨンジェは扇子を形象化したリボンでの初めての動作のように西洋で胎動した新体操に東洋的なカラーを帯びさせた。
メダルは逃したが、ソン・ヨンジェはウェンブリーアリーナで誰よりも輝いた。ロンドン五輪後のソン・ヨンジェの歩みに世界の新体操界が関心を見せている理由だ。18歳のソン・ヨンジェの全盛期はまだ来ていない。
(ニュース記事より)
以前からそれとなく気にはなっていた。ソン・ヨンジェのことだ。
今回のロンドンオリンピックはステージは世界最高だし、自分の年齢ははや60歳を過ぎている。次回のブラジルオリンピックまで自身の健康を保っていけるかどうかの自信もない。
今回のオリンピックはこの世に悔いを残さぬよう最後のつもりでしっかり見ようと思っていた。
しかし、折からの猛暑にやられてダウンした。あまりの暑さに食欲が失せ、熱中症みたいになったところに、窓を開けっ放しで寝たため、夜風の冷気を部屋に引っ張り込んで風邪を引いてしまったのだ。
これが尾を引いてしまった。
老いた身体は病気に鈍だ。ガラガラ声になり、咳が頻発してるのにすぐに治ると高をくくっていた。しかし身体はこれを感じてくれなかった。ガラガラ声はちっとも治らず、咳もちっとも収まらない。むしろひどくなって、気管支までやられた感じになってきた。思っていたより重症だったのだ。
しかし、インフルエンザは別として風邪を風邪薬で治す習慣はない。風邪薬を飲むと決まって眠れなくなり、逆に身体を消耗する結果になってくる場合が多い。よって、食べて体力とうがいで治すのが自分流の対処法だったのだが、さすがに体力の方は老化もあっていうことをきかなくなってきたようである。
老いた身体に病気や怪我はものすごいダメージをもたらす。仕事の疲れも同じである。一日で回復できない疲れは日々蓄積していって、身体の末端や関節で突然影響や症状を発生させてくる。コンディションが崩れた時、身体の隅々までガタガタに傷め付けられ、回復の遅いのが老いた身体なのだと今回は特に思い知らされた。
風邪を引いた身体で無理はできない。夜遅くまでテレビでオリンピックを楽しむのは控えることとなった。
結局、ダイジェスト番組でほどほどに楽しむオリンピックになってしまった。
しかし、一時の猛暑が去り、食欲も戻ると風邪も体力も回復基調に入った。
そして元気が戻ると自分が年寄りだというのはどこかに消え去った(喉もと過ぎれば熱さ忘れる?)。
この時を待っていたとばかり、土曜の夜は老体に鞭打ってテレビのオリンピック放送にしがみついた。
オリンピックであれ何であれ、やっぱりスポーツはライブに限る。ウサイン・ボルトの豪快な走りにこれまでの無念もうっぷんも晴れた気がした。
400メートル決勝はジャマイカとアメリカの一騎打ちとなったが、見る者にとっては最高の展開となった。北京オリンピックではアメリカがバトンリレーのミスで勝負の興奮に水をさしたが、今回は違っていた。
ヨハン・ブレークの三走までアメリカチームはジャマイカをリードする展開に持っていった。三走のヨハン・ブレークは持ち前のスピードで劣勢を挽回するが、バトンリレーはアメリカの方が優った。アメリカはスピードを保ったままバトンリレーを成功させるが、ヨハン・ブレークとウサイン・ボルトのコンビはわずかにスピードをダウンさせたように見えた。
直線は二人がピタッと横に並んで走り出した。その時の並走状態はアメリカはトップスピードに入っているが、ジャマイカのウサインボルトはとりあえず横に合わせて走っている感じだった。しかし、豪快な腕の振りが始まると二段ロケットのように加速してアメリカ選手をたちまち引き離してしまった。
36秒台の世界新記録。彼の走りにスタンドは沸いた。大会前は不調説の飛び交ったウサイン・ボルトだったが、桁外れの走りは健在だった。
まさにその走りを見るための徹夜観戦だった。400メートルの決勝が終わると急に眠気をもよおし、陸上競技場からカメラが離れると今にも目がくっつきそうになったのだが、スタジオで新体操の話が切り出されて僕は眠い目をこすり、マナコを開いた。
ソン・ヨンジェが決勝に進んだのを思い出したからだ。
ロンドン大会を賑わす8人の美女の一人に彼女はニュースなどで取り上げられていた。
今まで少女のような印象を持っていたが、彼女はもうそんな選手になったというのか。
予選でボール演技とフープ演技を行っている彼女を見た。
イギリスのBBC放送が彼女の演技を見て再三「美しい」「すばらしい」と表現したようだが、彼女はヨーロッパの選手とはひと味違う印象の演技を行っていた。どこがどう違うと訊かれればうまく表現できないが、顔の表情や体型的な違いに加え、腕や脚、関節の動きなど、細部からの動きが組み合わさって異質のイメージ(ひと言でいえば東洋的)を創りだしているのかもしれない。
あと、体内的なリズム感もこれに加わっている気がする。
彼女は少女時代の「HOOT」などK-POPダンスを巧みにこなすが、こういうところはフィギュアスケートのキムヨナに通じるものがある。
決勝ステージでの彼女のフープ演技はすばらしいものだった。彼女の的確な演技もさることながら、動きの中でちりばめられていく表現の美しさには独特のものがあった。
「キムヨナの再来」との声もあるようだが、あながちオーバーとは言えないようである。
★ソン・ヨンジェのプロフィール
生年月日:1994年 5月28日
出身地:韓国・ソウル
高校:ソウル世宗高等学校
身長:164cm
体重:42kg
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