韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第9話(9)
Korean drama "You're Handsome" Episode 9 (9)
フニも仲良くしてる二人に気付いた。
「テギョン、お前はミナムを頼む。シヌは俺が引き受ける」
そう言って席を立った。シヌのところにいった。
シヌを誘導し、テギョンに合図を送る。
テギョンは置いてきぼりになったミニョを見やる。
彼女の表情を見て苦々しさがこみあげる。
「シヌがいなくなるなりあの顔だ。あれじゃミエミエじゃないか」
顔を上げてミニョはテギョンの視線に気付いた。
後ろめたさですぐ目をそらす。
テギョンはミニョの気持ちを反対に受け取った。
「何だ? すがりたい時は親しい振りをしてくるくせに、今の俺は用なしか? いい気なもんだ」
テギョンは不快そうに口を曲げた。
何を思ったかミニョは立ち上がった。
それらの様子を二階からユ・ヘイがうかがっている。左手には髪飾り(ヘアピン)を持ったままだ。彼女はシゲシゲと髪留めを見た。
「安物じゃないの」
薄ら笑いした。
「ふん、あんたも女ってわけね」
ミニョの後姿を目で追う。
「ちょっと刺激してやろうかな・・・」
価格シールをはがし、酒ビンに貼り付ける。
髪飾りをつけ、ミニョのそばに近づいていった。
「ミナミさん、主役のあなたがここで何してるの?」
そう言ってわざとらしく髪飾りに手をやった。
「あっ、そのピン・・・」
「何が?」
「それ、拾った物でしょ?」
ミニョは手を伸ばした。
「やめて」
ユ・ヘイはその手を払った。
しかしミニョは直感していた。
「それは僕のではありませんか?」
「どういうことかしら? 私が人の物を身に付けるように見えるっていうの? 私のに決まってるでしょうが」
「私のと似てるんだけど・・・」
「これと同じ物だったのね。それを失っちゃった。妹さんのだったのに困っちゃったわね」
「僕にそれを見せてくれますか?」
「これがそんなにほしいの? 妹さんとは関係なく、あなたがほしがってるみたいに感じる。女みたいだわ」
「・・・」
「男がピンを持ち歩くなんて変だわ。これはあきらめてもっといいのを買えばいいんじゃない」
ミニョはちらと下を見た。
「・・・確かに捜さない方がいいですね」
飲み物を口にしながら、ミニョはユ・ヘイの付けた髪飾りをうらめしげに見やった。
シヌがアン社長の前に立った。
「社長、ミナムを連れて帰ります」
「どうして? まだ始まったばかりだぞ」
「撮影現場に大切な物を忘れたそうです。一緒にいって捜してあげようと思ってます」
「じゃあ、捜した後、ここへ戻ってこい」
そこへフニが戻ってきた。
「おい、シヌよ、話はまだ終わってないんだ」
「だから、ミナムと・・・」
「それは・・・」フニは突然、テギョンを指差した。「テギョン、お前が一緒にいってやれ。俺はシヌに話がある。頼む」
「・・・」
フニはすぐシヌのフォローに入った。
「メンコのことだけどさ・・・俺はな・・・」
そう言いながらシヌを連れて行った。
アン社長はテギョンに言った。
「シヌは忙しいようだから、お前が一緒に行ってこい」
「コ・ミナム、今度は何をやらかしたんだ・・・」
テギョンは仕方なく腰をあげた。
ミニョを探していると、ユ・ヘイがテギョンのそばに現れた。
(続く)
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