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「叡王戦」挑戦者決定トーナメント準決勝から
藤井二冠 VS 丸山九段戦
藤井二冠が将棋タイトルの1つ「叡王戦」の挑戦者決定トーナメント準決勝を丸山九段と戦った。
もう一方のトーナメントの山では斎藤慎太郎八段がすでに勝ち上がっている。斎藤八段との最終戦に向け、藤井二冠は丸山九段と相対したのだった。
丸山九段の得意戦法、”一手損角換わり”の戦いになっているのは、職場での昼食時に知った。
ネット環境はADSLなので局面の進行は楽しめなかったが、五分五分の進行と知ってなぜかホッとした。
藤井二冠は昨年、”竜王戦”の大事な一戦で強引な攻めをかわされ丸山九段に苦杯を喫している。
藤井二冠はそう思っていないだろうに、自分は彼の代わりになぜか苦手意識を持っている(苦笑)。
仕事から帰宅し、AbemaTVで戦いの様子を確認した。
先手番の藤井二冠は3三に角を成り、4二に金を打って後手玉に迫ろうとしている。
一方の藤井陣は金銀で玉を囲い飛車までくっつけて守りを固めている。8六に桂馬を打たれ、玉は8八地点で危険そうではある。4九の裾から馬も迫ろうとしているが、先手玉は意外と安定して感じられる。9七地点が開いて一手の余裕がありそうなのも大きい。
ここから手が進む度に藤井二冠は優位を拡大し、8四に香を打って丸山九段を投了に追い込んだ。
棋譜で藤井二冠の戦いを追ってみた。何と本日の藤井二冠は疑問手”0”の戦いを進めたという。
対永瀬王座戦、順位戦での屋敷九段戦、棋聖戦での渡辺名人戦といい、藤井二冠の戦い方の精度はどんどん上がって来ているように感じる。
得意の”一手損角換わり”で藤井二冠に挑んだ丸山九段だったが、今日は派手な殴り合いの戦いを演出できずに敗れ去った。
本日の対局について「丸山九段が不出来だったんじゃなく、藤井二冠の指し手が完璧だった」と三浦九段が締めくくっていた。
感想戦で丸山九段は徹底的な受けの手を藤井九段に披露していたりした。藤井二冠にじっくり構えられ、手も足も出ずに寄り切り負けを喫した苦い思いがそこに覗いていたようにも思った。
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