ロンドンオリンピックから

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　ロンドンオリンピックははや終わりを迎えようとしている。

　とっくに６０歳を過ぎた。次のオリンピックを健康な状態で見ることが出来るかどうかわからない。
　勤めに出ている身だが、それ以外の時間はテレビでオリンピックを楽しもうと思った。テレビで競技観戦に夢中になったあまり、ブログの更新もおろそかになってしまった。
　オリンピック期間中くらいそれでもいいだろうと思ったのだが、運悪く夏風邪にやられてしまった。
　オリンピックが始まった頃、猛暑が続いた。これにやられたのだ。仕事で汗をかき、体力も弱り熱中症気味になったというのもあろうが、直接的には湿った夜風を部屋に引き入れたまま寝てしまったのがいけなかったのだ。
　ひと晩で喉をやられてしまった。ガラガラ声になり、咳が止まらなくなった。
　じつはこれが案外の重症だったのだが、風邪を引いたからって薬を飲む習慣はなかった。
　これまでがそうだったようにガラガラ声や咳などそのうちなくなってくると思っていたのだ。ところがそうはいかなかった。ガラガラ声も咳もいっこうに収まらない。それどころか食欲はグンと失せた。身体は水ばかり求め、摂取した水はたちまち汗となって身体から流れ出ていった。
　職場で昼に届く弁当は半分しか胃袋に収まらない。この半分さえ、水と一緒にむりやり口中に送り込む有様だった。
　家にあっても同様だった。ご飯を炊いて食べる気は起きず、もっぱらソーメンなどを食べて日々が流れた。
　テレビをかけ、夢中で競技の様子を追おうとすると、睡魔に襲われてしかたがなかった。幾度、途中でテレビを切って寝たかしれない。

　オリンピックもクライマックスにかかりだしてから、ようやく身体の調子も食欲も戻ってきた。多少の無理もきくようになった。しかし、今からでは遅い。

　じつに楽しみだったが、結局、いつものようにダイジェスト版で競技を見るくらいしか出来なかったロンドンオリンピックだった。

　競技場の細かい様子や名選手らの表情を細かくチェックできなかったのは残念なことだった。