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第66回NHK杯戦が始まっている。
これまで所要などでテレビ観戦を見逃してきた。
4月17日の平藤七段と斉藤六段の対決は見る機会を得た。
司会進行は清水市代女流六段からバトンタッチを受けた藤田綾女流初段。
解説は斉藤慎太郎六段の師匠である畠山鎮(はたけやま まもる)七段だった。
藤田綾女流初段の司会進行は始まったばかりで慣れていないのもあってか、清水市代女流六段に比して地味でおとなしい印象。第66回NHK杯戦はまだ始まったばかりである。この人らしい個性は回が進むにつれて発揮されてくるのかもしれない。
解説で登場した畠山七段は若手中の気鋭、斉藤六段の師匠である。本日、弟子の対戦相手となる平藤七段とは関西棋院で同じくし、二人で若手棋士の世話役(指導)にあたった時期があり、奔放イメージを持つ糸谷八段を厳しく躾けたエピソードは広く知られているらしい。
平藤七段はC級1組に属し前期順位戦で5勝5敗の成績を残して今期に臨んでいる。
斉藤慎太郎六段も同じくC級1組で戦い、こちらは9勝1敗の成績でB級2組へ昇級を決めた。
畠山七段の解説による平藤七段は若手を相手にしても臆せず成績もよいという。弟子である斉藤六段の将棋は、ベースは攻め将棋だが受けるのも苦にしない指し回しをするらしい。ただ、弟子の対局は本人以上気をもんでしまうので極力見ないようにしているとか…しかし、今日はそうもいかない…。
当然、プロ棋士同士なので師弟対局も実現した。
2局戦っていずれも師匠の自分が負けているとか…弟子の彼を知ってる以上に彼は自分の棋風に通じているんです、と畠山七段は真面目に説明してくれた。
さた、将棋の方だが、迷走する台風みたいな不可解な出だしを見せた。当初は端歩を突きあいながら、横歩取りの戦いになりそうな気配を見せた。だが、この順には進まなかった。仕掛けるならそちらからどうぞ、の態勢を双方が取ったためだ。
そのうち角を交換し合い、先手は銀桂を活用して左辺開拓に乗り出した。先手は直接的に8四の飛車、間接的には9一の香に狙いをつけ、4六に角を打った。歩を手にして9五に歩を伸ばした時からの攻め筋だ。飛車を中央にかわした後、左辺中央での局地戦を見据え、後手も銀を前線に繰り出す。
先手も前線に銀を繰り出す。
どっちもひるまず駒の利きの強い場所で戦いが始まる。
「こうなると見ている方がハラハラしてきます」
畠山七段。
「双方がひるまず、手が広くてたくさんある順に戦いは進んでいます。ほんとはじっくり腰を落として考えたいところです…」
ここから華々しく大駒の交換が行われ、横歩取りと同じく一気の終盤戦に突入した。
共に大駒の打ち込みに弱い玉形。こうなると敵玉に寄せるスピードの戦いになる。
先手は守り金を二枚換えではがし、8二に王手で飛車をうちおろす。6二の桂合いに8一飛車成り。後手は打ち込んだ銀で金を取って5一金と守りに打ちおろす。
「戦いは自分が有利と見ての5一金です」
解説の畠山七段。
先手は5三歩成りから必死の追い込みを見せるが、守りで打った金銀が先手で竜を追えないとあっては攻防ともに見込みはなくなった。
高い勝率を誇る斉藤六段は、大胆かつ繊細、攻守にバランスのとれた戦いで平藤七段を退けた。
局後の検討で平藤七段は銀が上にくりだしていったこの辺りの局面を悔いていた。自王に近い場所で戦いが起こったのが負けにつながったと感じたようだ。
「守るよりも攻めの展開に持っていきたかった…」
平藤七段は反省をこめながらそう語った。
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