雨の記号(rain symbol)

グラビアに登場“フィギュアスケートの女王”

2015-05-19 08:51:33

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“フィギュアスケートの女王”キム・ヨナ、近況公開…変わらぬ女神

“フィギュアスケートの女王”キム・ヨナが、輝く女神のような姿態を見せてくれた。
キム・ヨナがファッション雑誌『allure Korea』6月号のグラビアを撮影した。
　選手生活を終えた後、一層ゆったりとして雰囲気を生かし、自然な女性美あふれる写真を公開した。
グラビアのキム・ヨナは、日差しの下に立っている。　ホワイトシャツとブルートーンのスカートを穿いて、髪をゆったり結わえ、自然な雰囲気。
　クローズアップ写真も視線を引きつける。　相変わらず美しく蠱惑的な姿態を見せている。　顔のほくろまではっきり見える密着写真で、女神のような姿態を現した。
　インタビューでは「新しい何かについて、まだ考えないようにしている。当分は自分を自由にする時間にしたい」と、言及した。
（エンタメニュースより）

　彼女が引退してからフィギュアスケートへの関心は急激に薄れてしまった。
アルベールビルオリンピックで銀メダルを取った伊藤みどりは
「ジャンプが飛べてスケーティング技術も高い。スタイルもよくて顔もきれい。才能がある上にフィギュアスケートをやるための条件をすべて兼ね備えている。羨ましい選手」
　ある日のテレビ解説でキムヨナを評した。これほど実直にキムヨナについて語った解説者はいなかった。他の解説者はキムヨナに関し当たり障りのない無難な解説を行っていた。
　日本にはキムヨナと同じような資質を備えた浅田真央がライバルとして君臨していた。他国の解説者のように本音でキムヨナを語れなかったのは致し方なかっただろう。

　キムヨナが久しぶりにファッション雑誌のグラビアに登場し、浅田真央もファンの前に登場して現役復帰を発表した。二人がそろって自分の前に登場したので、今年の女子世界選手権はどうだったかユーチューブへ見に出向いた。

　優勝したトゥクタミシュワの演技から順に鑑賞しだしたが、これが世界のトップを決める競技なのかと我が目を疑ってしまった。ジャンプにしろ演技にしろどの選手もまとまりが乏しい。まるで世界ジュニアの競技でも見ているようである。
　メダル選手の演技で見るのを打ち切った。
　演技の完成度は低いのに弾き出されるスコアはやけに高い。キムヨナが登場した２０１３年の世界選手権はいったい何だったのか？　
　トゥクタミシュワのこんな演技が１３２点を超えてくるなんてちょっと考えられない。カロリーナ・コストナーが１３１点だった。どう見てもあの演技より劣る。１０点は違う。キムヨナは１４８点の演技だったが、トゥクタミシュワと比べれば自分の見立てで１６０点以上出ていてもおかしくない気がする。
キムヨナの完成された演技とそれくらい差を感じる。
　もっともキムヨナにまっとうな戦いを挑んだ選手たちが次々姿を消し、若手世代が切り替わって登場したから採点の仕方もリセットされた可能性がある。
　自分の見るところ、トリノオリンピック後、浅田真央、キムヨナが登場した頃に類似して感じられた。
　あの時は浅田真央とキムヨナのコンビで世界フィギュアの潮流を一気にアジアへと引き寄せたが、どうやらその役割をロシア勢が担うらしい。
　昨年のオリンピック前はロシア勢の若手を凄いと感じたが、しばし遠のいていた目からみると思ったほどではないようだ。
　

　自分はキムヨナの演技を通じてフィギュアスケートの究極を学んだ。
　ジャンプ、技術、美が三位一体をなした姿を見せないとフィギュアスケートはファンの心をとらえない。
　それをほぼ表現しつくしたキムヨナがいなくなってみると、フィギュアスケートのリンクは少し色あせてしまったように感じる。
　不安定なジャンプ、ラジオ体操のような手足の動き、全体として華麗さや美しさもない。以前はこんな演技をする者ばかり続いてもキムヨナが出てきて演技すればほっとなれた。その彼女がいなくなり、フィギュアスケートのリンクは世界大会といえど、画竜点睛を欠く場となったようだ。
　キムヨナがいかに偉大な選手であったかだ。
　今度は浅田真央がその役割を果たし、自分のフィギュアスケートを完成させてほしいものだ。

　★「新しい何かについて、まだ考えないようにしている。当分は自分を自由にする時間にしたい」

　グラビアの表紙を飾りながらこんなコメントを出すキムヨナの表情には女優の風格すら覚える。さすが、氷上でオペラをやった人である。

　くつろいだ時間は自分にとって大切だけど、他の何ものにも関与しないことでもある。それは一ファンとして寂しい。彼女のような人には時間を惜しんでいろんな世界にアプローチしてほしい。世界のファンは君の何がしかを少しでも早く見たいと待ち望んでいる。