雨の記号(rain symbol)

ひょっとして死んだかもしれない2並びの日

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 あの出来事を思い出すと妙な気分である。ここでこうしてブログ記事を書いてる
自分が不思議である。
 ごく普通に昨日の続きをやっているが、今日、自分は死んだかもしれなかったからだ。しかし、実感はだいぶ遠のいた。かすり傷ひとつ負っているわけでもないからであろう。あれから数時間が経過した今、昨日と同じように眠たくなるまでの時間つぶしをやっているだけである。
 あの時、走りすぎたトラックを唖然と見送って僕は言った。
「下手したら僕らはお陀仏だったね。あんなトラックにこの車じゃひとたまりもなかったよ」
 同僚も応じた。
「そうそう・・・あの運転手、こっち見て怒ってたけど、怒りたいのはこっちじゃないのよね!」


 前にも一度、同じことがあった。あの時もやっぱり大型トラックだった。あの時は仕事中で車を運転していたのは僕ではなく同僚だった。
 話はこうだ。昼休みが終わり、僕らは車に乗って午後の仕事に出発した。
 ひっきりなしに車の走る幹線道路に面した交差点で赤信号にかかった。僕は同僚と雑談しながら信号が赤に変わるのを待った。
 僕らの前で信号待ちしているのも同僚の車だった。
 信号が青に変わった。同僚の車はすみやかに発進して行った。この時、右手でクラクションが鳴った。
「あの野郎!」
 と叫びながら同僚は急ブレーキをかけた。
 前を行く同僚はこっち側の道路を抜け右折にかかろうとしていた。
 この時、大型トラックはブレーキをかけながらも止まらず交差点に突っ込んできた。走り抜ける時、運ちゃんは怒ったように僕らをにらみ付けていた。
 つまり、そのトラックは青信号で走り出て行った同僚の車と僕らの車の間を走り抜けていったわけである。


 今日は幹線道路を帰路についている時だった。途中で右折態勢に入った。むろん前方は赤信号である。
 僕の車の前ではトラックと乗用車が信号待ちをしていた。今回の場合は何と前の二台が青信号で走り出た後に大型トラックが信号無視で突っ込んできたのだ。
僕らが助かったのは車のスタートが遅れたからだった。前の車に続いて走り出て行ってたら僕の車は横っ腹からトラックに吹っ飛ばされていた。
 僕の車のスタートが遅れたのは前にいるトラックのせいで信号が見えなかったからだ。二台目の車はトラックの横をえぐるようにして首を覗かせていたから、青信号ですぐ出ていけたようだ。トラックが突っ込んで来る前に向こう側に渡りきっていたのは運がよかったとしか言いようがない。直後をトラックが走り抜けたのを知ってその車は急停止した。ショックだったからに違いない。
 僕の場合は前のトラックがいなくなり、青信号が見えてから走り出そうとしたから、信号無視で突っ込んでくるトラックを比較的冷静に確かめ見ることができた。
 だから、恐怖というより、唖然とした気分でそのトラックをやりすごしたわけだった。
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