雨の記号(rain symbol)

ApinkとAOAの両雄時代







 ApinkとAOAの両雄時代
The era of both Apink and AOA





 ガールズグループ「Apink」のナムジュが広報に乗り出した。
 ナムジュは9日、自身のInstagramに「#ピンクレボリューション#ナムジュ」というハッシュタグと共に一枚の写真を掲載した。

 写真の中の彼女は花壇を背景に白い服を着てカメラを見つめ、清純な美しさを誇っている。
 「Apink」は今月26日、正規3集アルバム「Pink Revolution」を公開する。

(エンタメニュースより)


 夕方から八月に東京で行ったAOAのコンサートをユーチューブの動画で見た。

 ApinkとAOAはアルファベットの”A”がらみで最大のライバル関係にあるガールズグループと見てよさそうだ。

 ただ、相手より優位に立ちたいだけのライバル関係とも言えそうにない。
 特に仲がよいという話は聞かなかったが、両者はK-POPの低迷が伝えられだした頃に人気を出した。
 

 この時期に気を吐いたガールズはApinkとAOAだった。
 K-POPの低迷期を支えたという意味で、表面的な交流はなかったにしても同志的な気分は通底しあっていたんじゃないかと自分は見ている。


 K-POPは現在、日本を始め海外において低迷状況にある。
 こんな中、日本でコンサートをやれるガールズは、ApinkとAOAくらいしか思い浮かばない。


 少女時代もやれなくはないだろう。
 ジェシカの抜けたダメージは大きいだろうし、往年のパワーは失っている。
 やれるとしてもファンミレベルのイベントに留まるかもしれない。

 
 ApinkとAOAは現在の人気を維持しつつ、カムバック活動で後発の新進ガールズの勢いを止めたいところである。

 Apinkが日本進出した後、AOAも遅れてはならじとばかり日本攻略に乗り出している。


 Apinkに比べAOAに感じられたバタバタ感は、KARAの日本進出が爆発的な反応を呼び起こした結果、満を持してというより急いで日本へ乗り込んできた少女時代と類似してる面がある。

 あの当時、少女時代はすでにSNSを通じて海外で知られだしていたが、日本をターゲットにするというより、全方位的な戦略を取っていたのだと思われる。

 ところが日本において一点突破でKARA人気が急上昇したため、急いで戦略を変更するに至ったと見られる。
 あの時、少女時代メンバーで日本語を話せるのは日本での活動経験を持つスヨンだけだった。

 日本語を誰も話せないKARAが飛び込んで行ったのに、少女時代は日本語を完璧にこなすスヨンがいるのに、KARAよりも日本進出が遅れてしまった。
 スヨンの他に何人か話せるメンバーを揃え、スマートに日本上陸を果たしたかったのだろうか

 まあ、そのおかげで日本のファンはKARAというすてきなガールズグループと出会えた。

 
 まさにエントロピーの妙と言えるかもしれない。
 逆の順序だったら、今日のようなK-POPの大ブームは起きなかったと見られるからだ。

 起きたとしてもKARAは小さな人気にとどまり、少女時代一択の人気は味気なく、ブームの年度も後ろにずれたか、もしくは短い期間に留まったのではあるまいか。



 Apinkはあの時のKARAにはなれそうにないと見る。
 K-POPの音楽を日本で広げたKARAと、ブームをもたらしたK-POPが低迷気味の今とでは、担ってる役割はたぶんまるで違うと感じる。

 ステージのレベル面でいうと、K-POPガールズの歌やダンスは格段の進歩を見せている。

 2010年ごろのK-POPガールズのステージは、どのパフォーマンスも鮮度が感じられた。

 そのせいかステージはどのガールズも上手に見えた。
 一方、どのガールズもKARAや少女時代よりも見劣りがした。

 KARAや少女時代と対等に見えたのは、ガールクラッシュの異彩でやや遅れて登場した”2NE1”くらいのものだった。

 ただ、対等に見えたはずの”2NE1”は、日本において人気の広がりを得ることはできなかった。
 日本でK-POPの裾野を広げる役割も果たしたKARAと少女時代の音楽は、ガールクラッシュの側面も持っていた。

 一方、ガールクラッシュを持ち味そのものとした”2NE1”は都会的であり過ぎた。進歩的であり過ぎた。
 当時は全国の茶の間もK-POPに寛容だったのも大きかった。
 ”2NE1”人気は都市圏に留まり、KARAや少女時代より見劣りした面は否めない。


 よって”2NE1”は他ガールズ同様、日本に見切りをつけることになる。
 そうして韓国に戻らず欧米への進出を目指したのは正解だった。
 行く先々で反響がよかったからである。


 日本にやって来て”2NE1”に出遭い、その音楽に虜となったファンは、SNSを通じて、あるいは直に”2NE1を追いかけ、現地のステージの様子をSNSで伝えた。

 それらの反響は戻ってきて日本でも”2NE1人気を押し上げた。
 同時にグローバルに”2NE1”の人気を押し上げた。
 欧米ではKARAや少女時代より、K-POPと言えば”2NE1”と答えるファンが増えたのは確かだった。



 ApinkとAOAはKARAや少女時代にはなれない。
 KARAと少女時代は「日本にK-POPを伝える」を役割だけでも”十分な鮮度”を持っていたが、ApinkとAOAにはそれがない。

 役割があるとするなら、”低迷するK-POP”の魅力の復活であり、音楽的に劣化(パターン化)した部分の改善かもしれない。
 


 どれも似たガールズ、似た曲、似たパフォーマンスで飽きがきた、というコメントはよく目ににする。

 このコメントがK-POPの低迷とどれほどつながっているかどうかは分からない。

 
 上記の設問でいえば、ApinkとAOAは現状のグループの中では異彩を放ち、トップの人気を保っているとは思う。

 だが、ダントツのイメージは乏しい。
 群雄割拠の中でトップに立ってはいるが、他の勢力(前と後ろのガールズ)を凹ませるほどのパワーは足りない。

 興の朝はトップで体面を保ったが、明日の朝は分からない、と言ったところだろうか。
 

 両者には共同戦線のイメージでなく、単独でトップを狙う荒々しい音楽でカムバックに臨んでもらいたいものである。

 

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