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★外信もキム・ヨナのまぶしい演技に感嘆
キム・ヨナの美しい演技に外信も感嘆した。
キム・ヨナは６日に閉幕した第６７回全国男女総合フィギュア選手権大会でショート６４．９５点とフリー１４５．８０点の２１０．７７点を取り女子シングルで優勝した。特にフリープログラムの「レ・ミゼラブル」ではクリーンな演技をして起立拍手を受けた。
ロイター通信は６日、キム・ヨナの総合フィギュア選手権優勝直後に「キム・ヨナが国内大会で優勝し世界選手権大会出場権を取得した。まぶしいフリープログラム演技後２１０．７７点で優勝した」と伝えた。ロイターは今回の大会が約２年ぶり２度目の競争舞台という点も強調した。
ロイターは、「キム・ヨナが２０１０年のバンクーバー冬季五輪で２２８．５６点を取り優勝し、昨年夏に１年以上の空白後に復帰した。２０１４年のソチ五輪後の引退計画を明らかにしたキム・ヨナは昨年１２月にカムバック舞台だったドイツＮＲＷ杯で２０１．６１点を取った」としてこれまでのキム・ヨナの歩みを紹介した。
中国メディアもキム・ヨナの優勝のニュースを伝えた。新浪網は、「ショートプログラムで予期できない失敗をしたが、フリープログラムでまぶしい演技をした。２１０．７７点で圧倒的に優勝した」と伝えた。香港の文匯網も「ショートでの失敗をスーパークラスの技術で挽回した」として驚いた。
一方、キム・ヨナの復帰に神経を尖らせている日本ではテレビ朝日が韓国に記者を送り５日と６日にそれぞれ現地からニュースを伝えた。
★キム・ヨナ「準備したことを出せば世界選手権優勝も」
【ソウル聯合ニュース】６年ぶりの国内大会復帰戦となった韓国選手権で優勝し、３月の世界選手権（カナダ）代表に決まったフィギュアスケート女子のキム・ヨナは試合後の記者会見で、「準備したことをしっかり出せば、世界選手権優勝も無理ではないと思う」と述べ、自信を示した。
キム・ヨナはショートプラグラム（ＳＰ）で転倒などのミスがあり、６４．９７点にとどまったが、フリーではほぼ完ぺきな演技を披露し、合計２１０．７７点で１位に輝いた。キム・ヨナは「最後になるかもしれない国内大会で良い演技ができ、うれしい」と感想を語った。
２年前の世界選手権以降、休養していたキム・ヨナは昨年７月に記者会見を行い、２０１４年のソチ五輪を最後に引退。２０１８年の韓国・平壌五輪で国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）選手委員に挑戦する考えを示した。ソチ五輪に向け、昨年１２月にドイツで行われたＮＲＷ杯で約１年８カ月ぶりに復帰し、優勝を果たした。
キム・ヨナはライバル、浅田真央との対決が決定した世界選手権について、「もっときれいでミスのない演技をしたい。もっと多いソチ五輪の出場枠を得ることが目標」と覚悟を示した。キム・ヨナが世界選手権で１０位内に入ると韓国の五輪出場枠は２、１～２位になると３となる。
★キム・ヨナ、国内大会で優勝…「レ・ミゼラブル」でファン魅了「キム・ヨナのレ・ミゼラブル」が幕を下ろすとすぐに観客から総立ちの拍手が湧き起こった。数百個のプレゼントがリンクに投げ込まれた。
キム・ヨナが６日にソウル・木洞室内スケートリンクで開かれた全国男女総合フィギュア選手権大会フリースケーティングで、技術点７０．７９、構成点７５．０１の１４５．８０点で１位となった。前日のショートプログラムでも６４．９７点でトップに立ったキム・ヨナは合計２１０．７７点で優勝した。国内大会で出た初めての２００点台の点数で、キム・ヨナにとっては５回目の２００点越えだった。キム・ヨナは女子シングル世界選手権大会出場権も得た。
キム・ヨナは女子シングルシニア部門に出場した１８人のうち最後に登場した。
キム・ヨナは前日にショートプログラムのウォーミングアップでトリプルコンビネーションジャンプで転倒しフェンスに大きく当たった。前に座っていた観衆が驚くほどだった。緊張が解けないキム・ヨナは実戦で滑走途中に転倒するあまりないミスをし、その後に続くコンビネーションジャンプでは１回転だけで終わらせた。２番目のジャンプとなるトリプルサルコーにフリップを加え３＋３ジャンプを成功させたが物足りなさが残った。キム・ヨナはこの日もウォーミングアップ時にコンビネーションを試みたが転倒した。
これをよく知っていたファンたちはキム・ヨナが初めてのジャンプを完ぺきに終えるとすぐに歓声を放った。その後もキム・ヨナはミスなしでフリープログラムを終えた。キム・ヨナは３月にカナダとロンドンで開かれる世界選手権大会に備え泰陵（テルン）選手村でトレーニングを続ける。キム・ヨナは、「準備したものをすべて消化すれば優勝も無理ではないだろう」と抱負を明らかにした。
（フィギュアスケートニュースより）
若手が伸びて来ているとはいえ、オリンピック女王のキムヨナに叶うわけがない。韓国選手権はキムヨナが勝ち、世界選手権の切符は難なく手にするだろう。
しかし、照準はあくまで世界選手権だから、ドイツでのＮＲＷ杯同様、彼女は十分なコンディションで試合に臨むわけでもないだろう。とりあえず切符を手にする戦いで、無難な滑りをやって勝つのであろう。
僕はそう思いながら試合に注目していた。
そうして待って知ったＳＰの得点は６４．９７点。僕はそれが信じられなかった。思ってもいなかった点数だったからだ。彼女がそんなに低い点数を出したというのか？
いったいどんな滑りをやったというのであろう。気になったので検索をかけて見ようと思ったが、よくなかった演技を無理して見る必要もないだろう、と途中で検索を打ち切った。
自分は時々、演技を担ぐところもある。よくなかった演技を無理して見たら、ＮＲＷ杯の結果からして期待値の低いＦＳでは、もっと大きな失敗をやらかす気がしたわけだった。
で、結局、フリーの結果が出るまでＳＰの動画を見るのは我慢した。
この時はもう彼女が優勝したのを知っていたから、ユーチューブにアップされた両方の動画をワクワクしながら視聴した。高得点だったＦＳの方から見たのは彼女のファンとして当然の心理であっただろう。
フリーの得点は、技術点７０．７９、構成点７５．０１の計１４５．８０点。バンクーバーオリンピックに次ぐ高得点である。
さて、演技内容だが、それだけのものがあったであろうか？
演技を鑑賞、もしくは考査していく中、僕は後悔を覚えた。スコアを知らないまま見たかった気持ちにさせられた。彼女の演技にそれほど引き込まれた。
”一枚一枚の絵を綴るような彼女の美的フォルムは、一糸乱れず水のように流れて終結した”、のだ。
その演技はバンクーバーに追従する内容だったと思う。３連続ジャンプで最後のジャンプが少し傾いで乱れたが、ほかはスケーティングもスピンもジャンプも、演技の情緒も含めてほぼ申し分がなかった。
これにもう少し”切れ”が加われば”鬼に金棒”だと思うが、彼女のスタミナ面を考えればそこまで求めるのは酷かもしれない（バンクーバー時の彼女なら可能だろうが）。しかし、それを補うだけの演技の深まりは感じられたからこのくらいでいいのだとも思える。
ただ・・・彼女はジャンプの力と表現の力が合わさってピークに来ているのを覚える。これがソチまで持つかどうかは微妙とも感じる。
フリーを見終わった後、ショートの演技を見た。
彼女が立ち上がりで転倒したのはなぜか分かる気がした。
彼女は調子がよかった。よかったからそうなってしまったのかもしれぬ。
後方に滑って行く際だったが、彼女はリンクに深くエッジを入れようとして転倒したのではあるまいか。オートバイがコーナーを速く駆け抜けようとする時のようにだ。
このようなシーンはフリーでも見られた。僕は冷やりとしたが、彼女はすばやいタッチで処理し、何事もなく演技を進めていった。
フリーの１４５．８０点は偶然ではなかったのだ。
まさに、”蝶のように舞い蜂のように刺した”この日の演技だった。
